雲取山・石尾根


2003.11.22-23  東日原ー大ダワ林道ー雲取山ー七ツ石山ー六ツ石山ー奥多摩駅



連休は晴天が続くとの予報に、雲取山へ行く事にしました。
紅葉には遅いけど、今回は大ダワ林道から登ります。

連休なので奥多摩駅は多くの登山者で賑わっていました。終点の東日原で降ります。

9:00 今日はここから3時間の車道歩きを覚悟しなければなりません。下に紅葉が少し残っている稲村岩を見上げながら進みます。小川谷橋で左に折れ、ここから日原川に沿って歩く事になります。

この道を歩く人は少なく、先方に単独行の男性が二人いるだけです。

稲村岩
【稲村岩】

しばらくは朝日を受けていましたが、伊勢橋を渡って右岸に移ってからは、日陰になりひんやりしてきました。この奥の石灰岩採掘場からのトラックも時々通ります。やがて八丁橋を渡り、ここからはずっと左岸を歩きます。


天祖山入口
【右側が天祖山への入口】

ちょっと行くと、すぐ右に天祖山への階段状の登り口がありました。山が狭まっているので左岸に移っても朝日が当たりません。

右に左に曲がりながら、やがて日が当たるようになった車道をただひたすら歩きます。葉を落とした木々の中に、時々びっくりするほど鮮やかな紅葉が残っていました。

紅葉
【鮮やかな紅葉を見上げて】
日原林道
【日原林道】

一ヶ所、このあたりだけなぜか紅葉がきれいに残っていてくれました。空も青く、車ももう殆ど通らなくなったので軽快に進みます。


ただただ歩いて、ふと見ると前方に数人が道端に座っています。近づくとどうやら食事中?
こんな所で?先行の男性も食事のようです。
あれっと思ってよく見れば、ここが大ダワ林道の入口でした。

平坦な道だったのでコースタイムの3時間はかからず、2時間20分で着いてしまいました。まだちょっと食事の気分ではないので、休憩して先に進むことにします。

大ダワ林道入口
【左側が大ダワ林道入口】

左に下り、いったん沢まで下りて登り返します。左に桂の大木があり、「巨木コース」の札がありました。急なジグザグで二軒小屋尾根を乗っ越すと、いよいよ大ダワ林道です。


大ダワ林道
【大ダワ林道】

林道といっても、れっきとした山道。
山腹に細い道がずーっと続いています。
沢音を左下に聞きながら進みますが、道幅は細く狭いので気をつけて歩きます。

冬枯れの木々の間から差し込む光で明るいけれど、葉のある頃は鬱蒼とした原生林の深い谷といった雰囲気になりそうな、趣のある道です。


そろそろお昼を、と思っても狭い道が延々と続いていて、谷も深いので適当な所がありません。ここは大勢だとすれ違うのも大変そう。小さな沢を何度も渡るので水には困りません。
50分くらいしてやっと休憩に良さそうな所に着きました。向かいはちょうど小雲取谷辺りでしょうか。木漏れ日が気持ちいい所です。

昼食後も同じような道を進みます。だんだん山も狭まり、沢の水も少なくなってきました。道標が見えてきて、ここから沢を離れ上へ登って行きます。霧が出てきて、シラビソの匂いがしてきました。イチイの大木を過ぎると大ダワです。大ダワは三峰方面からの道と合流しているので、ベンチには数人が休んでいました。西の方は晴れていて明るい稜線が見えています。

ここから男坂を行くと雲取ヒュッテがあります。この雲取ヒュッテは懐かしい昔の山小屋ですが、今はすっかり寂れていました。
このすぐ先に雲取山荘があります。


雲取ヒュッテ
【雲取ヒュッテ】
雲取山荘
【雲取山荘】

3:00 雲取山荘に着きました。
数年前に建て替えられ、冬用のトイレへは中からも行けるようになっています。部屋には炬燵、外には水場もあり設備面はいい小屋で、今日は布団1枚に2人くらいのようでした。




朝、まだ薄暗いなか5:30からの朝食を急いで済ませ、出発。今日の日の出は6:26だそうです。
苔むした清々しいシラビソの森を30分ほど登って、雲取山の山頂に着きました。でも、残念ながら東の空は霧の中。周りの人達もカメラを構えていますが・・・  朝日は昇ってしばらくしてやっとチラッと見えましたが、流れるベールのような霧に包まれてオレンジ色に瞬き、すぐまた隠れてしまいました。


雲取山の西の空はすっきり晴れて、下には雲海が広がっています。
その上の靄が朝日を受けてうっすら赤く染まり、水彩画のように美しい。

雲取山の西
【雲取山の西の空は淡い水彩画のよう】

雲取山 山頂
【雲取山 山頂】

雲取山は東京都で一番高い山で、晴れていれば素晴らしい展望なのですが、今日は残念です。

山頂もだんだん霧におおわれてきました。


少し待てば西の山々がくっきり見えるのではと、しばらく雲取山頂避難小屋で待ってみました。コーヒーを飲みながら出たり入ったり1時間くらい待ちましたが、相変わらず霧が流れて来るのでやむなく出発です。

ヨモギノ頭あたりで青空が広がりはじめ、富士山がうっすら見えてきました。

今日は多少のアップダウンはあるものの、基本的にずっと防火帯の下りです。右に富士山を眺めながら軽快に歩き、奥多摩小屋の近くに来た時はすっかり青空になっていました。
ブナ坂からちょっとの急登で七ツ石山です。


ヨモギノ頭
【富士山がうっすら見えるヨモギノ頭】
七ツ石から
【七ツ石山からの富士山】

9:00 七ツ石山に着きました。
富士山もよく見え山頂もほどよく広く気分のいい所です。なんといっても青い空がうれしい。
ゆっくりコーヒータイム。


西を見れば飛竜山から雲取山の稜線と、今歩いてきた防火帯が見えています。
ちょっと遅いからか、この時刻はもう防火帯を歩いている人はいないようです。
雲がかかる左の飛竜山は、6月頃シャクナゲやコイワカガミがきれいです。

飛竜山と雲取山
【飛竜山と雲取山】

七ツ石山の先からずっと巻き道はありますが、それぞれのピークがどんなところか行ってみることにします。まず「千本ツツジ」 ここは防火帯のピークといった感じで、東斜面の片側にはマルバダケブキの”まんまるわたげ”が密生している所がありました。一旦下って、急な登りのあとは「高丸山」 ここは周りが樹林に囲まれ展望は全くありません。下りも急で滑りやすく、歩きにくい。

次の日陰名栗峰です。

ここは緩やかで東西にちょっと細長く、西寄りは木立の中です。東寄りはカヤトの原で見晴らしはいいようですが、また雲が広がってきて隣の鷹ノ巣山もガスに隠れたりしていました。
浅間尾根を歩いている時、ずっと左手に見えているカヤトのピークがこの山です。


日陰名栗峰
【日陰名栗峰】

下って少し行けば鷹ノ巣山避難小屋です。今日は、小屋前の広い防火帯にあるベンチで昼食タイム。時々、雲の隙間から薄日が差してきます。
昼食後、鷹ノ巣山は先日行ったばかりなので今日はパス。巻き道を行きましたが、余り変化がないので歩きながらもちょっと眠くなってきました。次の分岐で石尾根へ上がります。


広い防火帯の道は気持ちよく、落ち葉がいっぱい。
ブナの大木がある城山付近は雰囲気もよくて、このあたりは大好きな山の散歩道です。


城山付近
【城山付近】

ブナの大木
【ブナの大木】


将門馬場を過ぎて急な下りの後、道は六ツ石山の北側を巻くようになり、やがて奥多摩駅と六ツ石山の分岐に出ました。まだ時間は大丈夫そうなので、ちょっと寄ってみます。


2:00 六ツ石山に着きました。
この時刻ではもう人も少ないだろうと思っていましたが、ボーイスカウトの少年たちが丁度着いたところでした。賑やか何やら楽しそう。

数年前の春は六ツ石山まで登るのもやっと。遠くに南アルプスが白く輝いて感動しました。

さて、そろそろ出発。あとは奥多摩駅まで下りるだけです。


六ツ石山
【六ツ石山】

狩倉山からの下りはかなりの急斜面です。下りた先の分岐では直進し、三ケ木戸山の北側に移ると木々の間から長沢背稜が見え、三つドッケや蕎麦粒山が見えます。
昨日の青梅線では、蕎麦粒山予定の女性お二人に声をかけて頂き、楽しい時間を過ごしました。ありがとうございました。またどこかでお会いするといいですね。


下山道
【夕陽が差し込む下山道】

麓近くになると紅葉の残っている所もあり夕陽が当たってきれいでした。林道に出て所々ショートカットの山道を通って駅へ向かいました。


雲取山はルートによりいろいろ変化があって、やっぱり好きな山です。でも日原林道はやはり長く感じました。大ダワ林道は、新緑や紅葉など葉のきれいな頃なら本当に静かな原生林で、いい道だろうなあと思います。雲も時々出ましたが、晴天で静かな山旅ができ、感謝でした。



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