鍋割山



丹沢の塔ノ岳から南西へ延びる鍋割山稜も、そろそろ芽吹きの頃です。
ブナ林に囲まれた鍋割山へ、新緑を求めて訓練所尾根から登って来ました。


2004.4.25(日) 大倉_二俣_二俣分岐_鍋割山_後沢乗越_栗ノ木洞_櫟山_
晴れ 08:55着
 09:00発
10:15
10:25
12:15
12:20
12:45
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16:20
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渋沢駅8:46発の大倉行きのバスはわりと空いていました。終点で降り、大倉尾根への道を右に見送り、明るい畑を抜け植林の中の小道を過ぎると西山林道になります。この林道は殆どが植林の中で、また尾根の西側にあるので朝は少し暗い道です。


二俣
【二俣】

長い林道をひたすら歩いて杉林から広葉樹に変わってくるとようやく二俣で、右には小草平への道が延びています。

正面の、微妙に色合いの違う緑の濃淡が明るく輝いています。勘七沢の横の木陰でしばし休憩タイム。

二俣から歩き出すと、すぐ先の右側に訓練所尾根への登り口があります。

はじめは植林帯ですが、まもなく瑞々しい新緑の林になりました。

訓練所尾根
【緑が瑞々しい訓練所尾根】
訓練所尾根
【色々な木が混じっている広めの尾根】

明るい日差しと気持ちのいい新緑の下を登って行くと、尾根の中ほどに古い丸太があったので休憩。東隣りには大倉尾根の堀山付近の松林が見えていました。

松やモミジ、カエデなど色々な木が混じっていて、倒木も多い自然林ですが、時々短い植林が現れます。


上の方は低木が多くなり見晴らしも良くなるのですが、今日はいかにも春という感じで、富士山も遠くに霞んでいます。稜線に合流する手前はちょっとした草地で、南面が大きく開け見晴しがいいのでしばし休憩。この先、鍋割山に向かうこの山稜は気持ちのいいブナの道です。

小丸を過ぎるとこれから向かう鍋割山が正面に見え、遠くに霞んだ富士山が見えていました。


鍋割山と富士山
【鍋割山と富士山】
鍋割山稜のブナ道
【鍋割山稜のブナ道】

鍋割山頂近くには桜も咲いていて、淡いピンクや萌黄色、ブナの芽吹きなど春いっぱいという感じです。

山頂の手前、右手には蛭ヶ岳~丹沢山の稜線が広がり円やかなピークの弁当沢ノ頭が目の前。下には箒杉沢や鍋割沢が白く見えています。

蛭ヶ岳
【蛭ヶ岳方面】
鍋割山
鍋割山

明るい草地の鍋割山に着きました。
山頂は広く、ここから見える富士山も素敵なのですが、今はもうすっかり霞んでいました。

お昼は山荘の鍋焼きうどんにしました。いつもながら申し訳ないほどに具沢山、アツアツをおいしくいただきました。食後は、草地に座りゆっくりコーヒーを飲んでから出発。

上の方は芽吹きの柔らかな緑の中の山桜でしたが下るにつれ新緑も瑞々しくなりピンクのミツバツツジもチラホラ見かけるようになります。

ミツバツツジ
【ミツバツツジ】
後沢乗越
【後沢乗越】


淡い芽吹きから若葉いっぱいへ変わっていく木々を眺めながら急坂を下り、後沢乗越に着きました。

このあたりは新緑真っ盛り。さわやかな風が通り抜けるなか、透けるようなみずみずしい葉を見上げれば、春いっぱいを吸って心身共に細胞が若返るような気がします。

左は二俣へ下りる道ですが今日は寄へ下りてみようと思うので休憩後は真っ直ぐ進みました。

後沢乗越の先から防鹿網に沿って小さなピークを越え短い急坂を上がると杉林になりました。

栗ノ木洞の山頂は植林の中で薄暗く、「表丹沢県民の森」への道が左へ延びています。
この先でも所々分岐していて、色々な「森のコース」が交差しているようです。


栗ノ木洞付近
【栗ノ木洞付近】
櫟山
【櫟山の草原】

栗ノ木洞から少し行くと櫟山でした。
ここは小広い草原で「県民の森」へ通じる道標はここが最後でした。

せっかくの草地なので、ちょっと横になって空を眺めよう。バスの時間があるので、余りゆっくりは出来ないけど・・・


この後はずっと植林帯。新緑の今の時期はちょっと損した気分です。しばらく下って一旦車道に出ますが、すぐ正面に登山道は続いていて、この先2,3度防鹿扉を開閉します。

里が近くなり、明るい感じになって茶畑が見えてきました。分岐では土佐原、宇津茂どちらでもいいようですが、右の宇津茂へ進みました。


宇津茂分岐
【土佐原、宇津茂分岐の茶畑】


更に続く茶畑の先、道なりに曲がりながら下りて寄のバス停に着きました。丁度発車する時間でギリギリセーフ、間に合ってよかった。感謝です。


自然林が続く訓練所尾根は明るい緑がとってもきれいで、鍋割山は相変わらずの人気でした。後沢乗越からは出会う人も少なく静かでしたが、植林が多くなるので今の時期はちょっと残念な感じです。



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