大岳山



奥多摩三山の一つ大岳山は、御岳山が近い事もあって人気の山です。
今回は行った事のない城山、鍋割山経由で登って来ました。


2004.10.2(土) 鳩ノ巣駅_城山_大楢峠_鍋割山_大岳山_鋸山_鎖場_奥多摩駅
晴れ 08:18着
 08:20発
09:40
09:50
10:2511:4512:55
13:45
15:00
15:10
16:00
16:10
17:10着
17:15発



城山看板
【城山看板】

鳩ノ巣駅からすぐ下の雲仙橋を渡ると、城山キャンプ場などの看板があります。
いくつかのHPでは、ここから登って行くようですが、看板を見るともう少し先の右に入口があるようです。

でも、ここから登るのも面白そう。両手を使ってよじ登れば、踏み跡はついていました。


尾根伝いに10分ほど歩くと、倒れた道標があり「坂下部落」を指す道が左下についていました。やはりあの雲仙橋の先を少し行けば、きちんとした登山口があるようです。ここからは、はっきりとした登山道で植林の中の急登です。更に少し行った先の送電鉄塔の手前にも、左へ「越沢部落」を指す道標が倒れていました。

殆どが植林の中、城山に着きました。
展望はなく、標柱と三角点があるだけです。


城山
【城山】

休憩後、短い急坂を下り海沢からの道と合流してからは緩やかな広い道になります。所々に雑木が混じる単調な平坦道を進み大楢峠に着きました。ここは御岳山の裏参道ですが、今日は誰もいません。鍋割山へは100m程先、右の植林の斜面の緩やかな所から入ります。


雑木と杉の尾根道
【雑木と杉の尾根道】

雑木と植林半々の道ですが、しばらくするとススキと雑草の茂った中をかき分けるように進みます。私は埋もれてしまいましたが、一ヶ所ススキの上から向かいの大塚山が見える所がありました。
”秋のすすき”といっても余り風情はなく、殆どヤブ漕ぎ状態です。


このススキ地帯を抜け、少し先で右に折れてからはまた植林ですが、この辺りは枝打ちがされてなく全体にボサボサ林。杉達が「見捨てないで~~」と言ってるようで、ちょっと不気味でお気の毒な感じの所です。疲れてきたので、取りあえず二つ目のピークで休みましたが、ちょっと落ち着かない休憩でした。

少し下ってから最後の急坂を登り返して、ようやく雑木林の明るい所に出ました。

この先が鍋割山 山頂。
左に奥の院への道が延びていて、山頂と言うより分岐点といった雰囲気の所です。


鍋割山
【鍋割山】
大岳山への道
【大岳山への道】

芥場峠に出てからは大岳山メインルート。
今まで静かとはいえ杉林だったので、やはり人が多くても広葉樹林の道のほうが気持ちいい。

何年か前のニュースで、中学生が遠足で来て滑落したと思われる辺りには新しく「滑落注意」の看板が立っていました。鎖も新しくなったようです。

大岳山荘に着きました。
展望テラスからは正面に馬頭刈尾根が長く延び、右端には富士山も見えますが、今日は雲がまとわりついて頭がうっすら分かる程度です。

大岳山荘展望テラス
【大岳山荘展望テラス】

大岳山
大岳山

大岳神社の鳥居をくぐり、岩の多い直下の急登を頑張ると大岳山 山頂です

このところ週末は天気が良くなかったけれど、今日は久しぶりに晴れて青空。秋というより春のように日差しも強く、遠くの山々は少し霞みがちです。

山頂はちょっと暑いので、西に少し下がった木陰の広場で昼食タイム。


1:30を過ぎた頃、左の木立から一匹のリスが現れました。3mほど離れた所で立ち止まったので、私も一瞬息を止め、目が点に。かわいいけれど、よく見ればリスとは違います。尻尾が太くて長く体も細長い。カメラをと思っても手を動かすとどこかへ行ってしまいそうで、ためらっているうちに反対側へ消えてしまいました。人の多い山頂から僅かしか離れていないのに、あんな可愛い小動物が現れるんですね。とても嬉しくなりました。コーヒーを飲みつつ”また、来ないかな~”と待ちましたが、もうそれっきりでした。

家に帰って調べたら、どうやらイタチの仲間のようです。リスは何度か見ていますが、イタチは初めて。私のイメージでは、イタチというのは猫くらいの大きさと思っていましたが、今日見たのはとても小さくかわいい姿でした。

さて、そろそろ出発。
山頂からは足場のよくない場所を急降下しますが、少し先から緩やかな雰囲気のいい道になります。

小笹の細道で、ここは朝より昼過ぎの方が光が差し込み明るく、本当に気持ちのいい山の散歩道です。


大岳山下の散歩道
【大岳山の下の散歩道】
鋸山
【鋸山】

この先も緩やかに下り、松や杉が見えてくるとやがて大ダワとの分岐で、ちょっとの急登で鋸山です。

山頂は杉に囲まれて展望はありませんが、こじんまりとして休憩するにはいい所です。

ここからまた広葉樹林や、古い土止め丸太の滑りやすい急坂を下ります。植林を抜けると、しばらく行った先で「左・鎖場コース 右・梯子コース」の、ちょっとした展望地に出ます。

正面は六ツ石山で、ハンノキ尾根や石尾根がよく見えるので、目で辿りながら眺めるだけでも登ったような楽しい気分になれます。

鎖場のある休憩場所
【鎖場のある休憩場所】


この後は天狗2体が祀ってある岩を過ぎ、車道の登計峠から愛宕神社を越えると、怖ろしく急な長い石段。この石段は上りより下りのほうが怖いです。登計園地の下で車道に出て、左へ行けば奥多摩駅です。


展望のいい大岳山は相変わらずの大人気でした。城山、鍋割山経由は静かでしたが植林も多く、晴天なのに思ったより全体的に暗い道でした。所々ある雑木は西側に多いので、午後に歩けば日も差してまた違った雰囲気かも知れません。



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