檜洞丸



今年の檜洞丸は、4年振りの当たり年らしく、シロヤシオの花も多いようです。
体調はどうかなと思いましたが、やっぱり行きたくてツツジ新道をピストンして来ました。


2005.5.28(土) 西丹沢_ゴーラ沢出合_展望園地_檜洞丸_展望園地_ゴーラ沢出合_西丹沢
曇り 08:20着
 08:20発
09:10
09:15
10:00
10:10
11:35
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15:10
15:20
16:00着
16:00発



初めて檜洞丸に行ったのは、2001年6月3日で山頂は満開。青空の下、白とピンクで山も人も歓喜に溢れ、私も余りの美しさにびっくりしてしまいました。檜洞丸はいつもこんなに咲くのかと翌年も翌々年も行きましたが、毎年同じように咲く訳ではない事も知りました。でも今年は当たり年らしいのでどうしても行きたくなり、最短のツツジ新道をピストンするだけなら大丈夫なのではと、思い切って行くことにします。

今年は桜も遅かったので、まだちょっと早いかなと思いましたが、6月第1週の土曜日は予定があり、日曜日に雨だったらどうしようと思うと気が焦り、山開き前日の混雑は覚悟で出掛けることにしました。

谷峨駅では定刻より前の増発便に乗れ、玄倉手前からは座る事も出来ました。終点が近づくと西丹沢橋の手前から左側は駐車の列。今日の檜洞丸の混雑ぶりが目に浮かぶようです。

到着した西丹沢自然教室には人がいっぱい。準備の人、トイレの人、出発する人いろいろです。車道を5分ほど進んだ右側に檜洞丸登山口があり、皆この薄暗い沢へ吸い込まれるように入って行きます。すぐ先で沢から離れ左へ登りますが、急登は僅かであとは平坦な新緑の道がゴーラ沢出合まで続きます。所々、上や下に咲くヤマツツジの朱色が鮮やかでした。


ゴーラ沢出合
【ゴーラ沢出合】

ゴーラ沢出合は広い河原で、休憩にはいい所。

ちょっと休んだら、30人程の団体さんが「ではそろそろ行きましょう」と準備しています。この先は狭い急登続きなので、私は慌てて出発しました。


急登のほぼ中間には展望園地があり、狭いながらもベンチがひとつあります。先行のグループが出発して、空いてきたベンチに座って休憩しました。正面に富士山が見えるのですが、今日は曇っていて見えません。さてそろそろ行こうかな、と思ったら先ほどの団体さんが到着、大賑わいになりました。

展望園地の先からも、まだ急登は続きます。

前後の人の間隔も狭まって来て、やがて上の方から歓声が聞こえて来ました。そろそろシロヤシオが見えて来たようです。小さな鎖場や早くも下山して来る人もあるので、所々渋滞しています。


シロヤシオ
【シロヤシオが見えてきた】
ツツジ新道
【ツツジ新道のベンチ付近】

やがて左側が開け、晴れていれば犬越路方面が見える場所に出ました。ベンチのあるこのあたりからシロヤシオが多くなってきます。シロヤシオは丁度満開で、この周辺は今が見頃。

純白のシロヤシオ。
清らかで、ほんとうにきれいです。

シロヤシオ
【シロヤシオ】
霧にけぶるシロヤシオ
【霧にけぶるシロヤシオとミツバツツジ】

そのうち、ガスが段々濃くなって来ました。
霧にけぶるシロヤシオは幻想的ですが、
写真ではピンクも白も薄グレー。

ミツバツツジといっても、この辺りのは「トウゴクミツバツツジ」です。「シロヤシオ」よりやや遅く咲くので、まだ殆どが蕾です。

今はシロヤシオが多く、白い花のトンネルできれいですが、上は曇って白く、横もガスって白く、イマイチ写真では霞んでしまっています。

霧のシロヤシオ
【霧のシロヤシオ】
木道
【木道付近からは蕾が多い】

石棚分岐を過ぎ、木道に出ました。
シロヤシオも蕾が多くなり、これからという感じです。この分だと「真っ白だったあのシロヤシオ」もまだ蕾だろうなーと思いながら歩きました。

バイケイソウとマルバダケブキが青々と広がっています。この先の木道で、また渋滞していました。

山頂への最後の登りにかかる道端に、ぽつんと立つその木も今年は蕾がいっぱい!
これを見ると、また来たくなります。

シロヤシオ
【今日のシロヤシオ】

写真がきれいではありませんが、これは2001年の時の上と同じ木です。花がいっぱい、真っ白で葉が殆ど見えません。

青い空に輝くような白さで登山者を迎えていました。奥もピンクと白がいっぱいでした。


シロヤシオ
【2001年のシロヤシオ】
檜洞丸
檜洞丸山頂

檜洞丸山頂に着きました。
当然のことながら人でいっぱいです。

ウロウロ歩き回っているうちに富士山方面のベンチが空きました。
隣のご夫婦は、檜洞丸には前から来たかったけど去年も一昨年も都合が悪く今年やっと来れた、との事。当たり年の今年に来れてよかったですね、などとお話ししながらゆっくりお昼を食べました。


すぐ前は犬越路への下山口。私も初めての時はそうでしたが、帰路にこの犬越路方面に下りる人が多く、今も次々下山して行きます。このすぐ下にはトウゴクミツバツツジが数本並んでいて、とんでもなく色の濃い花をいっぱい咲かせますが、今はまだ蕾も小さくいつ咲くのかなといった感じです。

充分休憩したので、そろそろ帰ります。下りは特に要注意。ゆっくりゆっくりと自分に言い聞かせ、出発しました。往きは行列でしたが帰りは犬越路や石棚方面の人が多いようで、道は比較的空いているようです。

ガスも消え写真も撮り易くなって、ゆっくりシロヤシオを眺めながら下りました。


シロヤシオ
【シロヤシオ】
ピンクと白
【新緑に映えるピンクと白】

ミツバツツジとシロヤシオ、
新緑に鮮やかに映えています。

登りでは気付かなかったきれいなミツバツツジがありました。でもやはり全体的にミツバツツジは少ないように感じました。

トウゴクミツバツツジ
【トウゴクミツバツツジ】
下山
【静かな午後の登山道】

時々人とすれ違いながらも、朝より静かになった道をゆっくり下りて展望園地に着きました。今は一人休んでいるだけ、私もしばし休憩。

以前、秋も深まった頃来た時、このあたりは赤、黄、オレンジ、薄茶色と様々な色合いの紅葉がとてもきれいでした。


ゴーラ沢にはけっこう人もいて、私はここでも休憩タイム。とにかくゆっくり意識して下りたので、今のところ体は大丈夫そうです。今日、無事にシロヤシオを見ることが出来て感謝のひとときでしたが、「この分だと別ルートで、また来れるかも」と、だんだん欲が出てきてしまいました。あの蕾の多さを見れば、やっぱり気になります。
西丹沢のバス停に着くと、4:20定刻バスの前に増発便があり、丁度出発するところです。空席もあったので、このバスで帰る事にしました。


檜洞丸は標高差があるのでまだちょっと無理かなと思いましたが、思い切って行っていっぱいのシロヤシオを見る事が出来て本当に感謝でした。山頂が満開になるのはもう少し先なので、来週晴れればまた行ってみたい気もしますが・・・



《後記》

実は、この日木道の出口付近でOutdoor Life・山歩きのsanaeさんによく似た方とすれ違いました。アラッと思い、近くにいらっしゃるはずのご主人を捜しましたが、いません。後ろから人も続いていたので立ち止まる訳にも行かず、木道が終わってしばらく後ろ姿を見送っていました。後日ページを見て、やはりこの日檜洞丸にいらしていた事が分かり、あ~やっぱり声を掛ければよかったなあと残念に思いました。次回は必ず声を掛けたいと思います。



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