2005.8.6(土) | 針ノ木小屋 | _ | 蓮華岳 | _ | 針ノ木小屋 | _ | 雪渓下 | _ | 大沢小屋 | _ | 扇沢 |
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ガス のち晴れ | 06:10発 | 07:10 08:15 | 08:50 09:10 | 10:30 10:50 | 11:20 | 12:10着 12:25発 |
朝、目が覚めると何やらザワザワ。時計を見ると3:40 まだ眠っている隣の人の、向こうの男女4人グループが支度を始めたようでした。早朝の場合、普通は部屋の外で支度するものですが、布団の上で始めました。一枚に二人の今日は、皆、ザックは階下の通路に置いていましたが、この人達は枕元に置いていました。 |
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日の出は蓮華岳の向こうからなので、針ノ木岳の方へ少し登ってそこから見ようと、何度も振り返りつつ登って行きました。そのうち針ノ木岳も明るくなって、蓮華岳の山陰から朝日が差し込みました。今日もすっきりとした日の出です。 |
南を見れば、遠くに槍の穂先が見え右には薬師岳のゆったりとした姿も見えます。朝はやっぱり気持ちいい。 |
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清々しい日の出と景色に、爽やかな気分で小屋に戻りました。5時からの食事の人が終わり、空いたテーブルに着いて朝食を頂きます。 |
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ハイマツ帯の急坂を過ぎれば、あとはなだらかな散歩道のはずです。一昨年はなかったけど、今日はコマクサを守る為に小石で仕切られた道が出来ていました。 |
早くも下りて来た人達の中には昨日前後した人もいて、山頂では素晴らしい日の出と360度の展望を楽しんで来たとの事。「よかったですね~! 私はがっかり・・・」と言葉を交わして進みました。別の人からは、白いコマクサは蓮華の大下りを20分程下りた所にあると情報をいただき、「えっー! 20分も」と思いましたが、”こうなったら20分でも30分でも行こうじゃないの” と思い、お礼を言ってまた進みました。 |
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そのうちガスも少しづつ晴れて、コマクサの斜面が見えて来ました。一昨年よりずっと沢山咲いていて、ピンクの花束が点在しているようです。 |
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今が丁度見頃のようで、どの花もとてもきれいでした。 |
更に進むと、前回とは違った種類の花が広がっていました。ガスで霞んでいますが、チシマギキョウの青、タカネシオガマのピンク、オンタデやタカネツメクサの白、ミヤマダイコンソウの黄色、それにイワベンケイがそれぞれ点在して、とてもきれいです。 |
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やがて、雲は多いものの時々うす日も差す蓮華岳山頂に着きました。ガスは薄れましたが、周りを見渡しても殆ど展望はないのでそのまま大下りを下りてみます。 |
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ジグザグの斜面を下りましたが、ここも両側に花々が点在していてきれいでした。 |
5分ほど下ると、小さな白いコマクサが咲いていました。更に下ると、道のすぐ脇に蕾もある大きな株の白コマクサがありました。やっと会えて嬉しくて、右や左から写真を撮りました。 |
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この下には誰もいないけど、「蓮華の大下り」なるものがどんな所なのかちょっと覗いてみようと更に下りてみました。突端に行っても霞んだ中、更にその先があり、次の突端に行ってもまた先に突端が見えています。改めて地図を見れば、急坂はかなり下の方なので諦めて引き返す事にしました。 |
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針ノ木峠からの下りは、最初がかなりの急坂で、ザレた斜面をジグザグに下ります。ガスった下から、若い単独女性が登って来ました。聞けば5時に扇沢を出発したとの事。まだ9時すぎ、なんて早いんでしょう。前回、私はこの最後の急坂では、バテバテでした。ここはもう登りたくないなあと思ったものです。 |
ザレの斜面から右岸の草付に移り、ミヤマキンポウゲやミヤマシシウド、オオレイジンソウなどを見ながら「最後の水場」の札のある所に出ました。ここは休憩にいい所なので、多くの人が休んでいます。ここからまた岩ゴロゴロの道を下りて、雪渓上部に着きました。今回はしっかりトレースが付きステップもフラットなので、軽アイゼンは持って来ましたが面倒なので着けずに下りました。今年の雪渓は随分黒い感じです。 |
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狭く急なノドと呼ばれる辺りを過ぎると、ガスも薄くなり前方に末端が見えて来ました。 |
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今日は土曜日。これから雪渓を登る人もいて、雪渓下部の草地には大勢の人が準備したり、休憩したりしています。ここで私も休憩。あとは樹林帯の緩やかな下りだけです。 |
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すぐ下の露岩の周辺も夏草が多く、ニッコウキスゲの黄色、シモツケソウのピンク、トリアシショウマの白、オオバギボウシの薄紫と、色とりどりに咲いていて、とてもきれいでした。 |
所々のダケカンバを見ながら下り、大沢小屋に着きましたが、この時間はひっそりして人の気配は感じられませんでした。 |
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ソバナやタマガワホトトギスなど見かけながら下りると、針ノ木岳登山道の大きな看板のある登山口に出ました。ここからは4、5回車道を横切りながら進めば扇沢バスターミナルです。12:25発の信濃大町行きのバスで、大町温泉郷で下車。登山者も利用しやすい「薬師ノ湯」(600円)で汗を流して帰りました。 4日間とも午後は雲が多かったものの雨に降られず、立山・剱岳の素晴らしい展望を楽しむ事が出来ました。最後に蓮華岳から鹿島槍ヶ岳を見る事が出来なかったのは残念でしたが(前回も見れなかったので)、きれいな花々や白いコマクサも見ることが出来、無事に歩けて感謝の夏休みでした。 |
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