今日はちょっと長い行程で、荒川三山から百間洞山の家まで下ります。
朝の悪沢岳は素晴らしい展望でしたが、赤石岳は雲の中でした。
2010.8.5 (木) | 千枚 小屋 | → | 千枚岳 | → | 丸山 | → | 悪沢岳 | → | 中岳 | → | 前岳 | → | 荒川 小屋 | → | 大聖寺平 | → | 小赤石岳 | → | 赤石岳 | → | 百間平 | → | 百間洞 山の家 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
晴れ のち曇り |
04:40発 | 05:30 05:45 | 06:30 06:40 | 07:10 07:35 | 08:40 08:55 | 09:05 09:10 | 10:10 10:40 | 11:10 11:15 | 12:30 12:40 | 13:10 13:30 | 14:45 14:55 | 15:35着 泊 |
![]() |
4:00からの朝食を済ませ、出発準備をして小屋前広場に出ました。 |
昨日見た花を確認しながら進み、千枚岳に到着。 |
![]() |
昨日はガスで何も見えなかった千枚岳も今日は素晴らしい展望で、更に左手すぐには去年登った塩見岳が近い。端正な姿の奥に、仙丈ケ岳や甲斐駒、北岳辺りが見えています。中央アルプスや、遠くには北アルプスも横一列。富士山の右の方は笊ヶ岳方面のちょっと低い山並み。そして午後に向かう赤石岳。その後ろに重なるように、明日の聖岳も見えています。素晴らしい展望に、なかなか出発できません。 |
|
![]() |
後ろが、これから向かう丸山と荒川三山。 |
千枚岳の先は岩場のヤセ尾根や急坂下りで、タカネビランジやタカネマツムシソウ、チシマギキョウなど花も多い。写真を撮りつつ、慎重に下って行きました。 |
![]() |
![]() |
丸山への登りに転じて、ここも花いっぱいの露岩の急坂。赤石岳が目の前にすっきり見えています。 |
丸山に到着。小広場のような山頂は展望も良くて、千枚岳と同じような眺めです。 ![]() 【丸山から 笊ヶ岳方面と赤石岳方面】 |
|
![]() |
次の荒川岳の東岳へは岩ゴツゴツの道です。手前のピークを越えると、中央奥に山頂が見えて来ました。足元には、シコタンソウなど咲いています。 |
荒川岳の東岳に着きました。 |
![]() |
太陽が高くなって、去年登った塩見岳が更にくっきり見えてきました。左に伸びる稜線も気持ち良さそう。 ![]() 【中央アルプス 御嶽山 北アルプス 塩見岳 甲斐駒ケ岳 間ノ岳】 |
|
反対側は午後に向かう赤石岳。重なるように、奥に聖岳が見えています。 ![]() 【赤石岳と中岳・前岳方面】 |
|
![]() 【中岳へ】 |
次の中岳へ、ここも露岩とザレの急下りです。足元に注意しながら下って行きました。 |
登りきった所に中岳避難小屋があり、ベンチなどあって休憩には良さそうでしたが、奥に山頂が見えていたので、もうひと頑張り。 |
![]() |
![]() |
中岳の山頂です。 |
少し下ると前岳分岐です。ザックを置いてちょっと寄ってみます。 |
![]() |
![]() |
前岳の山頂に立つと、西側は大崩壊の斜面です。 |
分岐に戻り、荒川小屋へ向かいます。 |
![]() |
![]() |
やがて急斜面になり、道の両側には花がいっぱい。 |
クロユリを見つけて感激していましたが、その先にもあちこちに咲いていました。ガクが密着している日本原産のミヤマタンポポも沢山います。色々な花が混じり合って、この前岳の花畑は南アルプス随一だそうです。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
花畑が終わり、急な斜面をなおも下って行くと、下に荒川小屋の赤い屋根が見えて来ました。 |
細い沢の水場やダケカンバなどの樹林帯を抜け、荒川小屋に着きました。小屋の前を通ってベンチへ行こうとすると、貼り紙が・・・ |
![]() |
![]() |
小屋のベンチで、昼食タイム。最近、縦走時の昼食は山小屋のお弁当ではなく、レーズンスティックパン・ミニソーセージ・青みかん・スープ。節約志向の簡素な食事なので、時間もかからない。 |
ハクサンフウロやウサギギクなど咲く広葉樹林帯の登りを過ぎると、石ザレのようなトラバース道になりました。タカネマツムシソウがあちこちに咲いています。稜線近くに上がった辺りが大聖寺平でしょうか、ちょっと賽の河原のような風情の場所です。 |
![]() |
![]() |
ここからは岩ガレ斜面のジグザグ急登。上は小赤石岳のはずですが、もうすっかり雲に隠れて山頂は見えません。一歩一歩登って行きました。 |
小赤石岳に到着。 |
![]() |
![]() |
今回の第二峰、赤石岳に着きました。 |
10分ほどすると団体さんが空身で来て、写真撮りに賑やかだったけど、3,4分ほどで潮が引くように赤石小屋分岐へ戻って行きました。シーンとした時間が戻ってきて、ホッと安心。とりあえず山頂ゲットすればいいという雰囲気で、何やら忙しそうな団体さんでした。 |
|
避難小屋の先には小さな残雪があり、やがてガラガラ岩石地帯の急下りになりました。ジグザグの急坂が終わった狭い平坦地に標柱があります。 |
![]() |
![]() |
緩やかになりました。 |
やがてウサギギクやヨツバシオガマなど花がちらほら見られるようになって、前方に広い草地が見えてきました。百間平でしょうか、気持ちのいい台地が広がっています。ハイマツが低く茂っていて、植物保護ロープが張られています。 |
![]() |
![]() |
平坦な百間平の次は、また急斜面。 |
森林限界を過ぎるとダケカンバの樹林帯になり、大沢岳との鞍部から左の沢沿いへ下りました。 |
![]() |
受付時、先着3人組の後ろで待っていると、「昨日は・・・千枚小屋ですか。じゃあ、明日は聖平小屋で、その翌日は椹島に下山ですね。」と言う受付のお兄さんの声が聞こえて来ました。山深い南アルプスは、誰もが殆ど同じルートなのでしょう、すっかり慣れた対応でした。 |
|
![]() |