竜ヶ岳

りゅうがたけ(1485m)


ダイヤモンド富士で有名な竜ヶ岳へ、南アルプスを眺めに行って来ました。
快晴の空の下、富士山は大きく、八ヶ岳もくっきりの素晴らしい展望でした。


2011.3.5
(土)
 本栖入口BSキャンプ場
入口
竜ヶ岳
登山口
石仏竜ヶ岳ベンチ竜ヶ岳
登山口
本栖湖畔本栖入口BS
快晴  10:10着
 10:10発
10:3010:4511:40
11:50
12:40
13:40
14:20
14:25
14:4515:10
15:45
15:50着
16:05発



富士急の車窓から真っ白な富士山見つつ、河口湖駅到着。改札右の切符売り場で「本栖入口」までと言い、帰路のバス便が今の時期、14:05と16:05しかないのを確認(本栖入口15:47発のバスは4月~11月)しようとすると、往復するなら「らくらく五湖フリー」1700円(2日間)がお得だと教えてくれました。片道1150円くらい(たぶん・・・)だったので、往復にすれば600円もお得です。

今まで知りませんでしたが、大月駅からの「レール&五湖フリー」3600円(2日間)というのもあるようです。富士急バスのダイヤは列車の接続を無視したすれ違いが多いので配慮が足りないと思っていましたが、切符売り場の女性とフリーパスは親切でした。しかし、このフリーパスは「ふじっ湖号」「レトロバス」には乗車できないとのことなので、山によっては???の場合もあります。9:40発の新富士行きバスはレトロバスのように回り道しないので、遠い本栖入口でも30分で着きました。


本栖湖畔から
【本栖湖畔から見る竜ヶ岳】

右の本栖湖方面へ進むと、5分ほどで湖畔に出ました。向こうに見えているのが、竜ヶ岳のようです。

今日は抜けるような青空。短い飛行機雲が一筋見えています。階段を下りると、左手に立派な公衆トイレがありました。

道路をしばらく行くと、左に本栖湖キャンプ場の入口があり、入るとすぐに「登山者用駐車場」の看板がありました。けっこう広いけれど、ダイヤモンド富士の時期は満車になるのでしょうね。

本栖湖キャンプ場
【本栖湖キャンプ場入口】
登山口
【竜ヶ岳 登山口】

キャンプ場の中を道標に従ってクネクネ曲がりながら進み、ようやく竜ヶ岳登山口に着きました。日陰なので薄く雪が残っていますが、アイゼンは不要です。


樹林帯の急登で、登るにつれ右の木々の間からは南アルプスや八ヶ岳が見えてきました。真っ白な稜線が眩しいほどに輝いていて素晴らしい。竜ヶ岳山頂からの展望に期待も膨らみワクワク。


南アルプス
【南アルプス】

八ヶ岳
【八ヶ岳】

富士山
【富士山】

左の木々がちょっと途切れて、富士山の見えるベンチがありました。上から見る富士山が楽しみです。

樹林帯を抜けて、向こうに笹が広がる竜ヶ岳が見えてきました。左からチラッと頭を出しているのが雨ヶ岳でしょうか。

石仏へ
【石仏へ】

笹斜面を登るようになると一気に展望が開けてきました。
隣の御坂山塊から奥の石割山辺りがよく見通せています。
富士山の裾野に広がる樹海が大きくて、とにかく広い。

御坂山塊~石割山~富士山
【御坂山塊~石割山~富士山】

石仏
【石仏と東屋】

やがて東屋が見えてきて「石仏」に着きました。平坦地でちょっとぬかるんでいます。

石仏は風雪から守るためなのでしょうか格子の中に安置されていますが、ちょっと囚われの身のようでお気の毒な雰囲気がしないでもない。

石仏から先はジグザグの笹刈道で、振り返る度にさっきの東屋が小さくなっていきます。

富士山と樹海
【富士山と樹海と石仏の笹広場】
泥濘の九十九折
【泥濘の九十九折】

笹の刈られた道は霜が解けて泥濘になっていましたが、見晴らしがいいのであまり苦になりません。

勾配が緩んで、本栖湖分岐に来ました。
八ヶ岳もくっきりきれいで奥秩父も白く見えています。本栖湖は群青色でとてもきれい。
帰りはここから本栖湖畔へ下ります。

本栖湖分岐
【本栖湖分岐】
雨ヶ岳
【雨ヶ岳見つつ】

緩やかになった笹刈道を進んで行くと、雨ヶ岳がどんどん大きく見えて来ました。あの山もいつか歩いてみたいけど、日の長い季節でないとバスも難しそう。

広場に着いたら、ここが竜ヶ岳の山頂!
なんて素晴らしいんでしょう!
向こうに南アルプスが横一列にくっきり!
思わず駆け寄り、転びそうになりました。

竜ヶ岳 山頂
【竜ヶ岳 山頂】

目の前にずらーっと並ぶ白い峰々。素晴らしくすっきりと、輝くように広がっています。
チラッと聖岳から赤石岳、悪沢岳、笊ヶ岳、塩見岳、農鳥・間ノ岳・北岳、鳳凰の奥に甲斐駒。
双眼鏡を覗き、歩いた山歩いてない山を一つ一つ辿って眺めるのは、なんて楽しいんでしょう!

南アルプス一望
【南アルプス一望】

富士山
【富士山】

『そうそう、富士山は?』と思い出し、振り返れば富士山も美しい姿。

いつもは富士山の東側や北側から眺めるので午後は逆光に霞んでしまうけど、今日は順光なので午後もますます輝いて、とってもきれいな富士山です。


広い山頂は以前は笹原だったのでしょうか、今はすっかり広場になっていました。 冬場のバスは15時台がなく、「帯に短し、襷に長し」といった感じですが、日も長くなったのでゆっくりし、今日は熱々カレーうどんにしました。食後も南アルプスを眺めていたら、皆さん出発して誰もいなくなりました。入れ違いに単独男性が到着。私もそろそろ下山することにします。


今日はいつまでもきれいな青空。遠くの八ヶ岳や奥秩父の山々、
近くの三方分山や鬼ヶ岳など御坂山地を見つつ、緩やかに下って行きました。
開放感いっぱいの広々とした笹刈道は、下るのがもったいないくらい気持ちいい。

八ヶ岳~御坂山塊
【八ヶ岳~御坂山塊見つつ】

先ほどの本栖湖分岐の道標が見えて来ました。いつまでも美しい富士山ですが、そろそろお別れです。


富士山見納め
【富士山見納め 本栖湖分岐へ】
本栖湖
【本栖湖見下ろしつつ】

分岐から下って行くと青々とした本栖湖がどんどん大きく見えて来ました。富士五湖の中で一番奥まった場所にある湖は青々としています。

樹林帯入口には大家族ブナが立っています。
ここから本栖湖へ向けて北面を下ります。

ブナ大木
【大家族ブナ】

雪が残っていますが、この雪の下は融雪が凍ったツルツルアイスバン。滑るのでアイゼンを装着し、ガッガッガッと軽快な下りになりました。下に見える湖面がどんどん近づいて来ます。途中にベンチがあって、その辺りから雪はなくなり、落ち葉の道になりました。木々の向こうの富士山見つつ下って行きました。


本栖湖へ
【ツルツルアイスバンを本栖湖へ】

富士山見つつ
【富士山見つつ 落ち葉道】

そろそろ道路かなという辺りに「本栖の森 周遊歩道」の案内板がありましたが、周遊歩道は工事中なのかロープが張られ「立入禁止」の札が下がっていました。

下りきった登山口には「やまなしの森林100選 竜ヶ岳の広葉樹林」の札が立っていました。緑の季節にも歩いてみたい。


登山口
【竜ヶ岳 登山口】
本栖湖
【本栖湖】

車道を進み、途中で本栖湖畔に出てみました。
一番奥まった所にある湖だからでしょうか、人の気配もなくとても静かな佇まいです。奥に見えているのは王岳でしょうか。

更に車道を進み、途中からはキャンプ場の中を通って、朝の本栖湖畔に戻って来ました。右のウッディなトイレの横を上がればバス停まですぐですが、時間が随分あるので湖畔へ下りてみます。

トイレ
【土産店とトイレ】
本栖湖畔
【本栖湖畔】

本栖湖の畔に出ましたが、シーズンオフの今は閑散として人影も見えません。

溶岩に腰掛けて、目の前の竜ヶ岳や富士山の白い頭を眺めながらゆったりコーヒータイムにしました。

河口湖駅行きのバス停は朝の139号線の反対車線にある「本栖入口」バス停ですが、湖畔を走る300号線にも「本栖入口」バス停があるので要注意です。

本栖入口バス停
【本栖入口バス停】


笹原の広がる竜ヶ岳は開放感いっぱいの展望の山でした。山頂から眺める南アルプスは素晴らしい!の一言で、目の前の富士山も輝いてとてもきれいでした。今度は積雪期にも行ってみたいなあと思います。



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