丹波天平

たばでんでえろ(1342m)
平成24年11月2日~3日

昔はワラビいっぱいだった天平尾根の今と、紅葉のヨモギ尾根を楽しみに雲取山へ行きました。
でんでろ尾根はずっと広葉樹林やカラマツなどが続き、ワラビの原っぱはすっかり変わっていました。


2012.11.2
(金)
 鴨沢西丹波天平入口
(親川)
廃屋跡天平尾根丹波天平サヲラ峠林道分岐三条の湯
快晴  09:25着
 09:25発
09:4510:4010:57
11:07
11:50
12:10
12:55
13:05
14:05 14:50着



親川橋
【親川橋】

平日の奥多摩駅鴨沢西行きのバスは8:42発。平日なので空いているかと思いましたが、満員で出発しました。

殆どの人が鴨沢で下車し、終点の鴨沢西で降りたのは数人。しばらく丹波川沿いの車道歩きで、「お祭」を過ぎると向こうに親川橋が見えて来ました。

親川橋を渡って間もなく丹波天平入口の案内板がありました。男性二人連れが先行されているので安心です。

天平尾根入口
【天平尾根入口】
廃屋
【廃屋】

植林や雑木林を折り返しながらの急登で、山腹道になるとやがて廃屋が見えてきました。

何度か敷地跡の石垣や空き瓶、トタン屋根など見て、終点の廃屋跡に来ました。

新しい道標が立っていますが、指している方向には道を隠すように大きな倒木が塞いでいるので、一瞬道が消えたようになっています。倒木の上の方に道が続き、植林のジグザグ急登になりました。

廃屋跡
【終点の廃屋跡】
広葉樹林の尾根
【広葉樹林の尾根】

やがて勾配が緩み、広い雑木林に出ました。ここも倒木があちこちに。

左へ行けば地図上の保乃瀬天平というポイントのようですが、この落ち葉いっぱいの広い尾根で休憩。周辺の木々はまだ緑です。

天平尾根。地図には「でんでえろおね」と記載されていますが、若い頃はつまって「でんでろおね」と呼んでいました。名前どおりの広く平たい尾根です。

落ち葉いっぱい  カサカサ、ザクザク
木洩れ日いっぱい  キラキラ、サンサン
なんて静かで、気持ちいいんでしょう~♪

天平尾根
【天平尾根】
アカマツ林
【アカマツ林】

途中には立派なアカマツ林もありました。
杉や檜と違って明るい植林です。


今度はカラマツ林になりました。青空に向かって真っ直ぐ整然と伸びています。
カラマツの黄葉に混じり、紅葉の木々もあって、緩やかな散歩道の天平尾根です。


カラマツ林
【カラマツ林】

紅葉
【天平尾根の紅葉】

やがて「丹波天平」と書かれた道標が立つ丹波分岐に来ました。昔の天平尾根はワラビがいっぱいでしたが、今は落ち葉いっぱいの全く違う場所のようになっていました。

誰もいない静かな落ち葉の広場。
ゆったり座って、空を見上げながらお昼にしました。


サヲラ峠・丹波 分岐
【サヲラ峠・丹波 分岐】

左手がちょっと高くなっているので寄ってみると、三角点がありました。
あの手彫りの「丹波天平」道標もあって、昔は見晴らしが良かったのでしょう。
今は登山道からも外れて、カラマツ林の中に埋もれるようにひっそりしていました。


丹波天平三角点
【丹波天平 三角点】

「丹波天平」
【「丹波天平」】

さっきの道へ戻り、更に進んで行きました。
カラマツ林が続いて、清々しく輝く黄葉の森です。


カラマツ林
【カラマツ林】

カラマツ黄葉
【カラマツ黄葉】

明るい紅葉
【明るい紅葉】

そろそろサヲラ峠かな~と思っても緩やかな上下の散歩道は続き、明るい紅葉も点々と見られました。

やがてサヲラ峠に着きました。小さな石祠が祀られている雰囲気のいい峠です。

サヲラ峠
【サヲラ峠】

サヲラ峠から三条の湯への道へ入ると、落ち葉が敷き詰められた緩やかな下りになりました。
周辺は色づいた木々も多く、これから紅葉が楽しめそうな静かな道が北へ続いています。


落ち葉の山腹道
【落ち葉の山腹道】

三条の湯へ
【三条の湯へ】

向こうに鮮やかな紅葉が見え、その奥に見える山はと地図を見れば、あれが奥後山でしょうか。明日はあの尾根を歩くので楽しみです。


奥後山?
【奥後山かな?】
林道分岐
【林道分岐】

登山道は東向きに変わって、また日差しの明るい道になりました。やがて小さな道標が見えてきて、ここが林道分岐のようです。右下に続く道には「作業道」の表示がありました。

進んで行くと、向こうで登山道の整備をしている最中でした。山側を削って道幅を広くし、谷側には崩落防止の石を積んでいます。作業中を有り難く通らせて頂きました。

登山道整備中
【登山道整備中】
権現沢
【権現沢】

やがて見えてきた沢が権現沢でしょうか、この時期、さほど水量は多くないです。


そしてまた補修されたばかりの、ほかほかの土の香りのする道が見えてきました。
こうして登山道を整備していただけるお陰で、安心して通ることが出来るんですよね。


三条の湯へ
【土の香りの、ほかほか道】

感謝
【ありがとうございます】

次の小さな沢を過ぎると、今日の宿、三条の湯が見えてきました。雲取山へは何度も行っていますが、三条の湯経由は初めてで、この宿もいつかいつかと思っていた山小屋です。


三条の湯
【三条の湯】

宿泊手続きを済ませ一段落後、ちょっと散策。
下のテント場周辺も色づき始めていました。
三条沢には太いパイプが2本設置されています。

テント場
【テント場】

三条沢
【三条沢】

小屋の炊事用かと思っていましたが、この山小屋の電気は水力発電とのこと。テント場にある発電小屋を見に行くと、発電機は直径20cmくらいの小さな水車(?)。一台400wの発電だそうで、2台で小屋の電気を賄っているそうです。発電機のモーター音がないので、静けさが保たれている小屋でした。


薪と釜
【薪と釜で炊飯】

そしてご飯は薪とお釜で炊いていました。
薪の炎は美しいですね~

私たち中高年組は懐かしく眺めておしゃべりに花が咲き、なかなかこの場所から離れられません。やがてお釜から、おこげのいい匂いがしてきました。


ここは鉱泉の沸かし湯で、男湯女湯それぞれ別棟になっています。今日の宿泊者は全体で20数人だったので、ゆったり浸かることができました。懐かしいおこげのあるご飯や、自家栽培の無農薬野菜など食事にも心配りの山小屋でした。明日は以前から気になっていたヨモギ尾根。紅葉が見頃だと思うのでとても楽しみです。(でした・・・)




前回:三窪高原    HOME    山域別    翌日:雲取山