三ツ頭・権現岳

みつがしら(2580m)・ごんげんだけ(2715m)
平成26年14日~15日

晴れ予報になった梅雨の週末、ツクモグサに会いに八ヶ岳へ行くことにしました。
まだ歩いたことのない小泉の三ツ頭登山口から登り、権現岳~赤岳~横岳へと北上します。


2014.6.14
(土)
 三ツ頭登山口
(小荒間)
八ヶ岳神社延命水分岐雲海ヘリポート木戸口公園三ツ頭権現岳権現小屋
晴れ
のち雲多し
 09:35着
 09:35発
10:1510:35
10:45
11:0511:50
12:00
12:20
12:35
13:50
14:00
14:5515:05着



ジパング利用ですが往きは鈍行で行きます。八王子駅6:35発の松本行きは満席でしたが、徐々に空いていきました。小淵沢駅で下車。今回はまだ泊まったことのない権現小屋に泊まりたいけれど、甲斐小泉駅から歩いていたのでは遅くなりそう。午後の雷雨も心配なので、小淵沢駅からタクシーを利用しようと思いますが、晴れの週末で小淵沢タクシーは順番待ちが出来ています。


小泉登山口 小荒間
【小泉登山口 小荒間までタクシー】

大泉タクシーに電話すると15分ほどで来ました。(小淵沢駅からなら迎車料金なし)

10分ほどで三ツ頭登山口の「小荒間」に到着です。(2530円)入口には「三ツ頭登山口」ではなく、「小泉登山口」の表示がありました。

エゾハルゼミの大合唱のなか、しばらくは明るいカラマツ林の林道歩きです。

突き当りT字路の右手に「小泉口登山道」の入口があり、ここが「鐘掛松」。その先で林道を横断します。

三ツ頭登山口の「鐘掛松」
【三ツ頭登山口の「鐘掛松」】
カラマツ林
【カラマツ林】

カラマツ林はなおも続き、あちこちに鮮やかなオレンジ色のレンゲツツジが咲いています。


古い道標と新しい道標が並ぶ分岐の、すぐ左に八ヶ岳神社がありました。
青空に感謝すると共に、ツクモグサが花開いてくれることをお願いして、お参り。


八ヶ岳神社
【八ヶ岳神社】

古道標
【味わいのある古道標】

延命水分岐
【延命水分岐】

その先の観音平分岐から更に15分ほど先にも、地図にない延命水分岐があり、ベンチもありました。

ただ、赤ペンキの注意書きがあり、「延命水へ、 観音平へは行けません」と書かれているので、下山の場合は要注意。観音平へ行く場合は、この下の分岐が正解です。


『早乙女河原展望台って、どのへんかな~』と思っているうちに、「雲海」の表示。
この辺りから小笹の広葉樹林になり、キバナノコマノツメが続くようになりました。


「雲海」
【「雲海」】

広葉樹林
【広葉樹林】

ヘリポートへ
【尾根上へ】

コメツガ林になり、やがて道が二手に分かれてきたので、開けた感じの尾根上へ進みました。

振り返りつつ上がって行くと、見晴らしのいい展望地になり、ここがヘリポート。先ほどの分かれた道がここで合流しています。

正面に北斗市。奥に甲府盆地と富士山。山頂に雲がかかっていますが大きく開けて、奥秩父~富士山~南アルプスの眺めが素晴らしいです。

奥秩父~富士山~南アルプス
【ヘリポートからの展望】
シラビソ・シャクナゲ
【シラビソ・シャクナゲ】

この先からシャクナゲが多くなってきましたが、この辺はハクサンシャクナゲでしょうか?

今は花はなく蕾もない雰囲気です。

やがて隣の編笠山など見えてきて、足元にはコイワカガミが続くようになりました。

コイワカガミ
【コイワカガミ群生】
木戸口公園
【木戸口公園】

標高が上がってきたせいか、風が強い。お昼にしようと思っていた木戸口公園(どこが公園なのかなあ~?)に着きましたが、風が冷たいので、どこに座ろうかウロウロ。

風を避けて、お昼にしました。目の前につやつやした赤い実のようなコヨウラクツツジが咲いています。



ギンラン

キバナノコマノツメ

コイワカガミ

コヨウラクツツジ


この先からダケカンバが多くなってきました。
大木も多く、芽吹きの頃に青空の下で歩いたら気持ちよさそう。


ダケカンバ大木
【ダケカンバ大木】

ダケカンバ道
【ダケカンバ道】

三ツ頭が近づいて、急登にさしかかる辺りもシャクナゲが多いけれど、相変わらず蕾?も小さめです。


シャクナゲ
【シャクナゲは多いけれど・・・】
天女山コース分岐
【三ツ頭の稜線  天女山コース分岐】

三ツ頭の稜線に出ました。
ここからは4年前に歩いたことのあるコース。
少し先の三ツ頭まで、わくわく。


三ツ頭に着けば、「素晴らしい八ツ~!」のはずでしたが・・・  今日は翳って、残念。
ここからの八ヶ岳は個性的でトンガリ権現と阿弥陀~赤岳のデコボコ稜線が素晴らしいのです。

三ツ頭から見る権現岳と阿弥陀岳~赤岳
【三ツ頭から見る権現岳と阿弥陀岳~赤岳 (拡大)】

それでも時々日が差し、稜線もギリギリ見えているので、良しとしましょう。素敵な八ヶ岳を眺めながら権現岳へ向かいます。


ハイマツ帯
【ハイマツ帯】
三ツ頭と、富士山
【振り返り見る三ツ頭と、富士山・・・】

振り返れば三ツ頭の上に富士山が見えるはずですが、こちらも微妙・・・


左手の編笠山や青年小屋の青い屋根を見つつ、トンガリ岩の権現岳へ


編笠山と青年小屋
【編笠山と青年小屋見つつ】

権現岳へ
【権現岳へ】


ミツバオウレン

ヒメイチゲ

ハクサンイチゲ

コメバツガザクラ

権現岳の山頂はトンガリ岩の上。
錆びた鉄剣と金比羅大権現の石碑があります。

権現岳 山頂
【権現岳 山頂】
ギボシと権現小屋
【ギボシと権現小屋】

分岐へ向かうと今日の宿、権現小屋が見えてきました。ギボシの上に登山者がいます。

分岐から明日の赤岳を眺め、権現岳を振り返り、すぐ下の権現小屋へ。

権現岳
【分岐から見る権現岳】

今日の権現小屋の宿泊者は、素泊まり二人組と私だけなので、とても静かでゆったりです。
ランプだけの素朴な山小屋で、人の好い若い小屋番さんとおしゃべりしながらの夕食。
6月の宿泊者には八ヶ岳開山60周年記念の可愛い手拭い(全5色)がプレゼントされるそうです。


権現小屋
【権現小屋】

「60周年記念オリジナル手ぬぐい」
【「60周年記念オリジナル手ぬぐい」】

阿弥陀岳~赤岳
【旭岳と阿弥陀岳~赤岳】

小屋前は眺望も素晴らしく、明日はあの旭岳からキレットを越え、赤岳の稜線を歩きます。

夕暮れにはオレンジ色のガスに包まれてしまったので残念でしたが、明日は晴れてツクモグサが開いてくれますように!




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