赤城山(黒檜山・駒ヶ岳)

くろびさん(1827m)・こまがたけ(1685m)


この冬、近場の山々は雪が少ないようなので、ちょっと遠出して赤城山へ行ってきました。
冬でもバスがあるとのことで、とても便利。今回は黒檜山から駒ヶ岳へ向かってみます。


2015.2.28
(土)
 あかぎ
 広場
黒檜山
登山口
黒檜山展望台黒檜大神
石碑
駒ヶ岳駒ヶ岳
登山口
覚満淵ビジター
センター
見晴山
展望台下
晴れ  10:30着
 10:40発
10:55
11:05
12:2512:30
13:05
13:1513:55
14:05
14:45
14:50
14:55
15:25
15:30
15:45
16:30着
16:49発



前橋駅8:45発のバスは超満員。全員乗せて、なんとかドアを閉めることができました。が、山の麓まで来ると渋滞?前方に、凍った雪道で動けなくなった車が1台いて詰まっているようです。バスの運転手さんは慣れたもので、「待っている間にチェーンを巻いてしまいます。」と言って一人で作業を始めました。満員の乗客は乗ったまま待機、20分ほどして再スタートしました。慣れているとはいえ素晴らしいですね。

赤城山へは2012年6月に登ったことがありますが、今日は逆ルートなので、「あかぎ広場」で下車。広い駐車場があり、トイレもあります。

手前の駒ヶ岳はさほど白くありませんが、奥の黒檜山は霧氷で真っ白です! 空も青く、わくわく笑顔で出発しました。


あかぎ広場
【あかぎ広場】
大沼
【大沼見つつ登山口へ】

一面、雪で覆われた大沼(おの)。
わかさぎ釣りの人たちや赤城神社の赤い橋を眺めながら、しばらく車道歩き。

黒檜山登山口に着くと皆さんアイゼン装着中。
私も6本爪を着けました。

登り始めから急登ですが、柔らか雪にトレースはしっかりついているので6本で大丈夫です。

黒檜山登山口
【黒檜山登山口】

ほぼ直登に近い急な登りが続き、尾根に乗ると見晴らしが良くなりました。
ゴツゴツ岩の尾根は雪があるので歩きやすく、時々振り返っては真っ白な大沼を眺めます。


ゴツゴツ岩の尾根
【尾根に乗る】

大沼
【振り返れば大沼】

そして進むほどに木々は白くなってなってきました。
ふかふか雪 柔らかな日差し 目指すは真っ白な山肌。

赤城山の霧氷
【霧氷~♪】

風がないので暑い。 何度か立ち止まっては上着を脱いで体温調整。
見上げる空は春の色ですが、気温は氷点下なので霧氷も落ちてきません。


急登
【見下ろす急登】

霧氷
【見上げる霧氷】

黒檜山・駒ヶ岳 分岐
【黒檜山・駒ヶ岳 分岐】

ようやく急登が緩み、稜線に出ました。

ここは黒檜山と駒ヶ岳の分岐で、足元に頭だけ出している道標。まずは左の黒檜山へ向かいます。


霧氷に雪も付着して、重そうに垂れ下がった白い枝のトンネル。
気持ちのいい雪道が嬉しくて、お辞儀をしながら進んで行きました。

ふかふか雪道
【ふかふか雪道】

分岐から5分で、赤城山の主峰 黒檜山山頂に到着です。
遠くの山々をちょっと眺めてから、奥の展望台へ向かいます。

赤城山主峰 黒檜山山頂
【赤城山主峰 黒檜山山頂】

写真ではちょっと見えにくいですが、木の上に積もった雪が雪庇のようになって張り出していました。


雪庇
【雪庇 (拡大)】

展望台に着くと、素晴らしい眺望が広がっていました。
3年前に来た時はガスで真っ白だったので、今日は感激です。
左が谷川岳、正面右奥に小さく見える双児峰が燧ヶ岳でしょうか、私に分かるのはそれくらい。
地図を見れば、目の前の大きな山容は武尊山で、右端の大きな山容は皇海山とか日光方面?

黒檜山展望台からのパノラマ
【黒檜山展望台からのパノラマ (拡大)】

上州のからっ風を心配しましたが、今日は風もなく穏やか。
春がすみのような青空の下、遠くの山々をゆっくり眺めながらお昼にしました。

午後は黒檜山の山頂へ引き返し、雪の稜線を駒ヶ岳へ向かいます。


駒ヶ岳へ
【雪の稜線を駒ヶ岳へ】
黒檜大神石碑
【黒檜大神石碑】

さきほどの分岐に戻り、少し進めば鳥居のある黒檜大神です。今日の青空と霧氷に感謝。

この先から右へ急下り。階段道は雪に埋もれ、転げ落ちそうな真っ直ぐな下りが続きました。


途中の開けた所からは、駒ヶ岳や小沼(おの)・大沼、地蔵岳がよく見えています。
下ってきた急斜面を振り返れば、青空に白い霧氷の木々が輝いていました。


駒ヶ岳と小沼 大沼
【駒ヶ岳と小沼 大沼】

急下り
【振り返る急下り】

なだらかな尾根になって、気持ちのいい雪道を進んで行きます。


駒ヶ岳へ
【駒ヶ岳へ】
振り返りつつ
【振り返りつつ】

明るい春の日差しを浴びながら立ち止まり、何度も振り返ってしまいます。

大ダルミの雪原。ふかふか雪のつぼ足トレースを見ながら駒ヶ岳へ向かいました。

大ダルミ
【大ダルミ】
駒ヶ岳
【駒ヶ岳】

緩やかな登り返しで駒ヶ岳山頂。ここまで下ると枝の雪はもう融けて、エビのしっぽが花のようです。


チラッと見える小沼と地蔵岳見つつ、 樹間から大沼見つつ。


地蔵岳見つつ
【小沼と地蔵岳見つつ】

大沼
【樹間の下には大沼】

雪の風紋
【雪の風紋】

 風紋も緩やかな曲線ではなく、
 鋭く直線的な風を感じさせます。

 上州のからっ風。
 今日は風が弱くて、ほんと!良かった~

尾根から外れて右へ下る地点に来ました。
名残惜しく、何度も振り返ってから下山開始。

黒檜山と駒ヶ岳
【黒檜山と駒ヶ岳を振り返って下山】

雪に埋もれた急な階段。大沼を見つつ下って行き、駒ヶ岳登山口に下り立ちました。


階段下り
【大沼見つつ階段下り】

駒ヶ岳登山口
【駒ヶ岳登山口】

バスの時間まで2時間もあるので、また覚満淵へ寄ってみることにしました。
きれいな樹影を見つめつつ、つぼ足トレースに私も足を入れて進みます。


覚満淵
【覚満淵】

美しい樹影
【美しい樹影】

遊歩道をぐるっと一周して、バス停のあるビジターセンターへ来ましたが、バスの冬ダイヤの午後は13:45と16:40のみ。ビジターセンターは15:45で閉館なので、外で1時間近く待たなければいけません。バス停にはまだ誰もいなくて、駐車していた車は1台、また1台と帰って行きます。


大沼と黒檜山~駒ヶ岳
【大沼と黒檜山~駒ヶ岳】

ただひとり、ひたすら待つのは侘しすぎ。
行ける所まで歩きましょ。

右手に大沼が見えてきました。
ワカサギは沢山釣れたかな~

今日歩いた黒檜山~駒ヶ岳の稜線を眺めながら、バス道路を歩きます。


赤城少年自然の家を過ぎ、湖尻厚生団地入口を過ぎ、白樺純林を緩やかに登り詰めて
展望台下まで来ました。すぐ上に東屋が見えています。どんな所か上がってみましょ。

東屋から更に奥まで行ってみると「見晴山山頂」の道標が立っていて、右手に黒檜山。
空に描かれたひとすじの飛行機雲をじっと見つめながら、バスを待ちました。


見晴山から見る黒檜山
【見晴山山頂】

見晴山山頂
【振り返る東屋  奥は地蔵岳と荒山?】


ふかふかな雪道を歩きたくて、ちょっと遠い赤城山まで行きましたが、もしやと期待した霧氷がきれいで、とても嬉しかったです。穏やかな春霞みの青空。白く輝く霧氷。からっ風もなく、気持ちのいいスノーハイクを楽しめた一日でした。




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