筑波山(女体山・男体山)

にょたいさん(877m)・なんたいさん(871m)


今年は積雪が少ないので、近場のスノーハイクは諦め筑波山へ行ってきました。
午後は、山腹にある梅林で紅梅を愛でながらゆっくりしようと思います。


2019.2.5
(火)
 つつじヶ丘弁慶
茶屋跡
女体山御幸ヶ原男体山御幸ヶ原中茶屋跡筑波山
神社
筑波
梅林
筑波山
神社入口
曇り  09:05着
 09:10発
09:50
09:55
10:50
11:00
11:15
11:20
11:30
11:35
11:45
12:30
13:0513:35
13:40
14:00
14:50
15:00着
15:10発




筑波山はコースが色々ありますが、おたつ石コースから登り、御幸ヶ原コースで下ることにします。
北千住でお得な「筑波山あるキップ」を購入。つくば駅8:00発のバスに乗り、つつじヶ丘で下車。
広い駐車場やレストハウス、トイレがあり、ロープウエイ駅の横が登山口でした。
岩混じりの緩やかな段々道が続き、途中ベンチのある所がつつじヶ丘高原でしょうか。


つつじヶ丘女体山登山口
【つつじヶ丘 女体山登山口】

おたつ石コース
【おたつ石コース  つつじヶ丘高原】

やがて樹林帯になり、大きく根が浮き出た所も多く、ちょっと痛々しい道です。
弁慶茶屋跡で白雲橋コースと合流。ベンチのある広場で樹間に女体山が見えました。



【樹林帯】

弁慶茶屋跡
【弁慶茶屋跡】

すぐ先には大きな切株。2012年の台風で倒れたので伐られてしまったとのことです。
すぐ先は、弁慶が怖気づいたという弁慶七戻りの岩。確かに大地震でも崩れないのが凄いです。



【台風被害 樹齢400年くらい?の切株】

弁慶七戻りの岩
【弁慶七戻りの岩】

ハシゴ段で高天原に上がり、天照大神を祀る稲村神社にお参り。
その先の母の胎内くぐりは、狭い岩の間を通り抜けることで罪のない心身に立ち返るそうです。


高天原
【高天原】

母の胎内くぐり
【母の胎内くぐり】

片側にだけ枝が張り出した杉大木や、大きすぎて全体の姿が分かりにくい陰陽岩。
次の平坦な岩場は、神々がこの上に線を引き統治すべき国を割り振ったという国割り石です。



【陰陽岩】

国割り石
【国割り石】

次々に大岩が現れ、出船と入船の姿に似た岩は横から見ると舟の形をしています。
北斗星のように天に立つ高い岩は、背後に上部から倒れ落ちたような岩が寄りかかっています。


出船入船
【出船入船】

北斗岩・小原木神社
【北斗岩・小原木神社】

ロープウエイの真下には屏風のような岩壁があり、安座常(あざとこ)神社が祀られています。

大仏岩は、本当に大仏様を下から見上げているような姿でした。
屏風岩と安座常神社
【屏風岩と安座常神社】

大仏岩
【大仏岩】

樹林帯の中には所々で岩の急登もありましたが、次々現れる大岩に気を取られているうちに、女体山山頂に到着しました。

ここも岩の断崖の上のような所で、御本殿の扉は閉まっていましたが、お参りします。


女体山山頂 御本殿
【女体山山頂 御本殿】

晴れ予報だったのに曇って展望はありませんが、肉眼では霞ヶ浦がうっすら見えていました。
隣の男体山がこちらより低く感じ、改めて地図を見れば女体山の方が少しだけ高いのですね。



【つつじヶ丘 霞ヶ浦方面】

男体山
【男体山】

鞍部に下りると、あとはほぼ平坦な道でガマ石やせきれい石など見つつ進みます。


ガマ石
【ガマ石】

せきれい石
【せきれい石】

この辺りは意外にブナも多く、「カタクリの里」という小さな散策路(冬期閉鎖)もありました。
広い鞍部の御幸ヶ原にはケーブル駅があり、お店も多いけれど今日は人もまばらです。



【ブナ】

御幸ヶ原
【御幸ヶ原】

男体山へは短い登りで、山頂は狭くお社が建つだけ。遠くの山々は霞んで見えませんでした。



【男体山へ】

男体山 山頂
【男体山 山頂】

御幸ヶ原のベンチに戻り、簡単お昼。お店でお汁粉も頂いて下山です。
前半は急下りが多く、男女川源流の湧水付近は杉大木が点在していました。



【杉大木】


【男女川源流の湧水付近】

樹皮が裂けて内部の樹幹がむき出しになっている杉や、ネズコのように赤い杉もいます。



【杉大木】

二又の杉
【「二又の杉」】

ケーブルが隣接している所が中茶屋跡。この後は緩やかな下りで、ケーブル駅の横に出ました。


中茶屋跡
【中茶屋跡】


【ケーブル乗り場】

「無事な下山に感謝してお参りしましょう」の札を抜けると、筑波山神社。
本当に無事な山行に感謝してお参りしました。山門も風格ある姿です。


筑波山神社
【筑波山神社】

筑波山神社山門
【山門】

・・・・・・・・・・  筑波梅林  ・・・・・・・・・・


車道を右へ下り、バス停でトイレと時間を確認。更に下って、筑波梅林へ向かいました。
白梅はまだ殆どが蕾でしたが、梅林上部にある紅梅はちょうど見頃で、いい香りが漂っています。


筑波山梅林
【筑波山梅林 (拡大)】


【階段歩道】

「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」と言われるように、梅園によっては剪定されている木も多いけど、
ここの梅林は自然体のようで、どの木も伸び伸びとして姿のいい木も多いです。



【紅梅 (拡大)】

筑波山梅林
【梅林上部は紅梅多い】

紅梅は見頃できれいでしたが、期待のロウバイは木も少なく終盤の風情。でもいい匂いです♪


紅梅
【紅梅】


【ロウバイ】

藁葺屋根の風流な東屋からは見晴しも良く、隣の山は宝篋山(ほうきょうさん)というそうです。


筑波山梅林
【東屋へ】

筑波山梅林
【奥は宝篋山(拡大)】

木組みの歩道もあって、梅の花とよく調和していました。白梅はまだ1,2週間先のようです。


筑波山梅林
【藁葺屋根の東屋】


【紅白斜面(拡大)】


筑波山は観光地と思っていましたが、意外に岩も多く楽しいコースでした。姿もいい山ですが、平野部にある独立峰のような山なので異様にアンテナ塔が多く、信仰の山というにはちょっとお気の毒な雰囲気でした。梅林では青空でないのが残念でしたが、上部は紅梅が多く集まっていたのでとてもきれい。筑波山は思いのほかアクセスも良かったので、また季節を変えて歩いてみたいと思います。




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