神山・駒ヶ岳

かみやま(1437m)・こまがたけ(1327m)


箱根の神山・駒ヶ岳は富士山の眺めも素晴らしいけれど、広葉樹も多い山域でした。
紅葉の頃も見てみたいと思っていたので、予定を変更して行ってみることにしました。


2009.11.3
(祝)
 早雲山駅早雲山
お中道分岐
冠ヶ岳神山防ヶ沢
分岐
駒ヶ岳姥子
分岐
芦ノ湖
展望
登山口姥子駅
晴れ 09:00着
 09:05発
10:20
10:25
11:0311:25
12:00
12:2512:45
13:10
13:3513:55
14:05
15:0015:10着
15:15発



今日も日原へ行く予定で始発に間に合うように早起きし、張り切って駅へ向かいました。が、定刻になっても電車が来ない。5分過ぎた頃に案内が流れ、「車両トラブルのため運行見合わせ。復旧にはかなりの時間が見込まれます。」とのこと。復旧後、奥多摩駅7:25発のバスは勿論、8:35発も無理そうなので、やむなく箱根へ変更。昨年・正月に登ったと全く同じ行程で、新緑・紅葉の頃も良さそうと思ったルートです。小田原・箱根湯本・強羅と乗り継ぎ、ケーブルで早雲山駅に着きました。

改札を出て左へ行くと、すぐ目の前が登山口。最初から急登で、しばらくは植林ですが、やがて広葉樹林になり、紅葉が見え始めました。

上へ行くほど鮮やかになり、日差しに輝く紅葉を、ゆっくり見上げながら進んで行きました。コアジサイの黄葉も多く、明るい登りです。


早雲山へ
【紅葉の中 早雲山へ】
雪?
【落ち葉の中に・・・?】

今朝はかなり冷え込みましたが、落ち葉の中に白い物が見えました。霜でも降りたのかな、くらいに思っていましたが・・・


昨日の雨、山では雪だったようで、日陰に回ると落ち葉道にはうっすら雪が残っていました。まだ11月初旬。こんな低山でも雪だったとは、びっくりです。尾根に上がると明るくなって、紅葉と淡雪の中を進んで行きます。向こうに冠ヶ岳の急斜面が見えて来ました。


笹と雪と落ち葉
【雪をまぶしたような笹と落ち葉】

冠ヶ岳へ
【紅葉と淡雪の中を冠ヶ岳へ】

今日は快晴。木々の間から、昨日の雪で白くなった富士山が見えていました。

くっきりと清々しく、素晴らしい富士山です。


富士山
【富士山くっきり】

早雲山のお中道分岐に到着。まだお中道を歩いたことがないけれど、やはり神山経由の方が眺めがよさそうなので、しばし休憩して右へ進みました。こちらも日陰道なので雪が残り、大涌谷分岐から神山方面への道も冬のよう。


大涌谷分岐
【早雲山のお中道分岐】

うっすら雪道
【うっすら雪道】

冠ヶ岳分岐
【冠ヶ岳分岐】

冠ヶ岳の分岐。冠ヶ岳は展望のない山でしたが、奥まで進めば開けると聞いた覚えがあったので山頂から更に奥へ行ってみましたが、やはり木々に囲まれて何も見えませんでした。


神山へは急登。まるで冬のように寒々しています。やがてあのくねくねブナに再会しました。その時は、『こんなすっきりしてたっけ?』と思いましたが、帰宅後、去年の写真と比べれば、くねくねした枝がなくなっていました。・・・・・・


神山へ
【神山へ】

くねくねブナ
【くねくねブナ】

神山の山頂に到着。木々に囲まれ展望はありませんが、すぐ先にちょっとだけ見晴しのいい箇所があります。富士山や南アルプス、丹沢方面がよく見えますがもう雲がかかり始めていました。


神山 山頂
【神山 山頂】

富士山
【雲がかかり始めた富士山】

昼食半分で、駒ヶ岳へ向かいます。しばらく進めば、石ゴロゴロの急下り。こちらは日差したっぷりで、心配した泥濘は殆どなく防ヶ沢分岐に着きました。


防ヶ沢分岐へ
【石ゴロゴロを防ヶ沢分岐へ】
駒ヶ岳へ
【駒ヶ岳へ】

防ヶ沢分岐の先は開けて駒ヶ岳や神山の山肌がよく見えますが、紅葉は少なく殆どが落葉しています。

駒ヶ岳の山頂周辺は気持ちのいい笹原。青空見つめつつ登って行きます。

「振り返れば、富士山が大きい!」と言いたいところですが・・・

笹原
【気持ちのいい笹原】

駒ヶ岳の山頂に到着。大きな雲が迫って来て、富士山はもう隠れていました。
しかし、ここは広々とした山頂。観光客が多いけれど、開放感いっぱいの広場です。

駒ヶ岳山頂から
【駒ヶ岳山頂   目の前が神山   右手は丹沢の山並み】

箱根元宮でお参り。反対側は青々と広がる大きな相模湾。
今日は海上の雲がないので、水平線のかなたまで見えて素晴らしい。

相模湾
【大きく広がる相模湾】

残りの昼食タイム。その後は去年と同じく姥子へ向かいます。

防ヶ沢分岐の十字路まで戻り、左へ下って行くとアセビ道の先に道標が見えてきます。防ヶ沢方面しか案内はありませんが、この裏から姥子への道が延びています。


姥子分岐
【姥子分岐】
ブナと笹
【ブナと笹の道を行く】

ここからが今日のメイン。
ブナの大木も多い笹の刈払い道で、左下には芦ノ湖が見え隠れしています。西日が当たって、紅葉もきれいなはずでしたが、雲が多く光が弱いです。


ブナ
【ブナ林】

芦ノ湖
【芦ノ湖が見える】

ブナ黄葉が続く静かな道で、この道では誰にも会いませんでした。


ブナ黄葉
【ブナ黄葉】
芦ノ湖
【芦ノ湖】

ずっと山肌を縫う山腹道ですが、途中に開けて見晴しのいい箇所があります。

芦ノ湖が大きく見渡せる場所でティータイム。
陰ってしまい下の紅葉が冴えないのが、残念。

この道は、以前はよく歩かれたルートのようで、ここに残る古い道標には「清水平」と記されていました。

清水平
【清水平】

1207m山を見ながら、回りこむように進むと姥子温泉が見えて来て、ここからは急下り。崩れた段々道を下りて行きます。滑りやすいので、注意。この周辺は潅木などヤブっぽい雰囲気ですが、紅葉やコアジサイの黄葉などきれいです。色とりどりの楽しい道でした。


姥子へ
【姥子への急下り】

紅葉黄葉
【続く紅葉黄葉】

わずかな植林を抜ければ、すぐバス通り。しかし紅葉シーズンで、ここからもう渋滞していました。ロープウエイもあるので、途中で左に折れ、姥子駅へ向かいました。

30年ぶりの箱根ロープウエイ。大涌谷の煙が立ち昇る向こうに、今朝通った冠ヶ岳がいかにもそれらしく聳えていました。

左側には金時山から明神・明星ヶ岳の稜線が見え、ロープウエイ下の紅葉はきれいですが、日陰になっていて残念でした。


大涌谷と冠ヶ岳
【大涌谷と冠ヶ岳】

予定外の神山・駒ケ岳で、乗り物はどれも人がいっぱいでしたが、登山道は静かでした。特に早雲山への登りでは一人に会っただけ、防ノ沢分岐から姥子への道では誰にも会わず、静かな紅葉を味わいました。イワカガミや新緑の頃も良さそうですが、その頃は人も多そうです。



前回の天祖山    HOME    山域別    次回のオロセ尾根・篶坂ノ丸