笹子雁ヶ腹摺山・米沢山

ささごがんがはらすりやま(1357m)・よねざわやま(1357m)


雪がなかなか降らないので、長年気になっていた米沢山の北尾根を歩いてきました。
笹子雁ヶ腹摺山からの冬枯れ尾根道は気持ちよく、米沢山北尾根の下り始めは急下りが続きました。


2016.1.10
(日)
 笹子駅笹子
雁ヶ腹摺山
登山口
自然林
曲がり角
笹子
雁ヶ腹摺山
展望台米沢山北尾根
1211m峰
207号
鉄塔
道の駅甲斐大和
快晴  08:00着
 08:05発
08:4009:45
09:55
10:20
10:40
11:1511:40
12:05
12:3512:55
13:10
13:40
13:50
14:10着
14:30発



米沢山北尾根は芽吹きの頃に予定していましたが、雪の降る前に思い切って挑戦してみることにします。マイナールートは落ち葉で分かりづらいかも知れないけれど、テープが多いようだし、青空なら見通しもいいので、何とかなるでしょう。

笹子駅から西へ向かう国道歩きは車が飛ばすので好きじゃないけれど、今日はわりと空いていました。笹子雁ヶ腹摺山へは何度か行っていますが、笹子駅から登るのは13年ぶり。以前の登山口は工事中で、50m左へ移動との表示。お墓の上から迂回するルートになっていました。


笹子雁ヶ腹摺山登山口
【笹子雁ヶ腹摺山登山口は50m左へ変更】


【お墓の上から右へ迂回】

送電鉄塔
【送電鉄塔】

植林帯の山肌を巻くようにぐるっと上がって行くと、送電鉄塔に出ます。

この少し先から植林と雑木との境になり、落葉した木々の向こうにトクモリなどの山々を見ながら進んで行きます。


【東側は自然林】

緩急交互ですが、自然林側から日差しが入るので明るい尾根道。
以前は右に笹子雁ヶ腹摺山直下の反射板が見えたけれど、植林が育ち見えなくなっていました。


富士山
【左に富士山】

急登
【自然林と植林の境を急登】


【自然林曲がり角 右へ】

冬枯れの樹間から富士山など見ながら登って行くと、やがて右折道標のある地点に出ます。

ここはお気に入りの場所で、落ち葉いっぱいの上で、しばし休憩。

この先からは急登。でも明るい日差しいっぱいだし、暑い季節ではないので、気持ちいい。

笹子雁ヶ腹摺山へ
【明るい急登】
富士山
【笹子雁ヶ腹摺山から見る富士山 (拡大)】

笹子雁ヶ腹摺山の山頂に到着。
なんとか富士山が見えていますが、すっかり木々が伸び葉の茂る季節は見えづらそうです。

手前には新しいベンチが設置されていて、先客さんたちは笹子峠へ下りて行きました。


南アルプスや八ヶ岳も見えていますが、やっぱり雪が少ないですね~・・・


笹子雁ヶ腹摺山
【南アルプス(拡大)】

八ヶ岳
【八ヶ岳 (拡大)】

しばし眺望を楽しみ、木々に透けるハマイバ丸の稜線を見ながら米沢山へ向かいます。


陽だまり道を少し行くと急下りの始まり。笹子雁ヶ腹摺山は北面もかなりの急坂で、しかもちょっと暗めの植林の急下りです。


米沢山へ
【陽だまり道を米沢山へ】
冬枯れの尾根道
【冬枯れの尾根道】

その先からお坊山までは気持ちのいい自然林の尾根道。紅葉の頃に来ようと思いつつ、いつも時期を逃してしまいます。

米沢山に近づくと、右の高みに展望台があるので、ちょっと寄ってみます。

展望台へ
【展望台へ】

小さな岩頭の上からは南東方面が開け、御正体山や奥の丹沢方面、
御坂山塊の上の富士山や、今下りてきた笹子雁ヶ腹摺山などが見渡せます。

展望台から見る富士山と笹子雁ヶ腹摺山
【展望台から見る富士山と笹子雁ヶ腹摺山】

展望台から戻り、先へ進むと米沢山が大きく迫って見え、クサリ場2か所の急登。


米沢山へ
【米沢山へ】

クサリ場の急登
【直下はクサリ場の急登】

米沢山 山頂
【米沢山 山頂】

急登を上がりきると、米沢山の山頂。木々に囲まれた狭い山頂ですが、ちょっと休むのにいい山です。

この季節だけの透けた富士山や八ヶ岳など眺めながらお昼にしていると、グループさんが上がってきました。

さてスタート。山頂の北側に北尾根の下り口があり、以前ちょっとだけ偵察してみたことがあります。道形はわりとしっかり付いているような雰囲気でした。

米沢山北尾根へ
【北尾根へ】

下り始めは気持ちのいい冬枯れ尾根道で、小さな高みの先1300mを過ぎたあたりからは急下り。
ややヤセ尾根。テープがあるのでルートを外す心配はないけれど滑らないよう慎重に下ります。


米沢山北尾根
【落ち葉の急下り】

米沢山北尾根
【ヤセ急下り】

1211m峰へ
【1211m峰へ】

向こうに小ピークが見えてきました。
あれが1211m峰のようです。

1211m峰に小さな山名札があるらしいのですが見つからず、幹に「1211m」と記された黄テープが巻かれていました。

樹間から、赤い飾りのある巨大鉄塔が見えていて、次はあの鉄塔を目指します。

1211m峰
【1211m峰】
米沢山北尾根
【落ち葉の急下り】

1211mから更に北へ。落ち葉いっぱいの急下りが終わると緩やかな尾根になり、踏み跡は分かりにくいけど、地理院地図と照らし合わせながら、テープも確認しながら進んで行きます。


1160m辺りから西向きになり、午後の柔らかな光が差し込む気持ちのいい落葉樹林尾根。
昼寝でもしたいような落葉絨毯ですが、マイナールートの下山なので気を抜いてはいけません。
やがてテープが北西に付いてきたので地図で確認。下って行くと巨大鉄塔が見えてきました。


米沢山北尾根
【広い陽だまり尾根】

207号鉄塔へ
【207号鉄塔へ】

207号鉄塔
【見晴しのいい207号 巨大鉄塔】

207号巨大鉄塔の下はとても広くて、南アルプスや八ヶ岳もよく見えています。この時間では、やや霞んでいますが、それでも今日は快晴。

右手にはハマイバ丸と思われる稜線のザレ地が見えていました。

ここまで来ればほぼ安心。時間調整でティータイムにしました。

鉄塔先も明るい陽だまり尾根でしたが、1030mあたりで左の尾根へ引き込まれないよう注意。

右手の植林の中にジグザグ道があり、折り返し毎にテープがあるので心強いです。

ジグザグ道へ
【植林と雑木林のジグザグ道へ】

ジグザグ道を下り、900mあたりで右に移り、最後に左へ向かうと下に林道が見えてきて、
バックミラーの立つカーブ近くに下り立ちました。北尾根入口には白ポールが立っています。
林道を右へ進み、道の駅で地元果物など買って、今日はまだ明るい甲斐大和駅へ向かいました。


北尾根入口 「207号に至る」
【北尾根入口 白ポール (拡大)】

道の駅
【道の駅】


笹子雁ヶ腹摺山の山頂は木々が伸び、今はかろうじて見える南アルプスも、やがて見えなくなりそうです。米沢山北尾根は落ち葉いっぱいでしたが、テープも多いので、25,000分の1地図で確認しながら歩けば、問題なさそうなルートでした。本来マイナールートは登りで利用した方が安心ですが、冬は日の当たる西へ下る方が好きなので、今回は下りに利用しました。2つの山頂以外では誰にも会わず、静かな尾根歩きの一日でした。自然林が多かったので、次回は紅葉か新緑の季節に、逆ルートで歩きたいと思います。




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