箱根外輪山・三国山

みくにやま(1101m)


地図を見る度に、いつも気になっていた箱根外輪山の西側を歩いてみることにしました。
ハコネダケの防火帯、樹林や灌木に埋もれたような長い山腹道、展望のいい山伏茶屋。
ブナ林の三国山など変化に富んだコースでしたが、富士山が見える所は意外に少ない稜線でした。


2017.12.23
(祝)
 箱根町BS箱根
旧街道
道の駅防火帯山伏茶屋三国山湖尻峠湖岸桃源台BS
晴れ  09:30着
 09:30発
09:4510:0510:4511:45
11:55
13:00
13:25
14:1014:2515:00着
15:12発




小田原駅8:25発の箱根町行きのバスに乗り、終点で下車します。
少し先にある芦川入口バス停で右へ曲がると、駒形神社があったので、お参りしてスタート。



【「芦川入口」で右折】

駒形神社
【駒形神社にお参り】

その先で左へ進むと箱根旧街道の入口で、苔むした石仏が並び、杉並木が続いています。
「向坂」などの立札があり「往時の石畳も残っていて味わい深い坂です」と記されています。
細い石畳道は両側が笹ヤブ。ひっそり寂れた風情ですが昔は人の往来も多かったのでしょうね。


箱根旧街道
【箱根旧街道入口 (拡大)】

向坂石畳
【向坂石畳へ】

「赤石坂」「釜石坂」「風越坂」と杉並木は続き、「挟石坂」の上で国道1号線に出ます。
右へ進むと富士山の頭がチラッと見え、すぐ先の道の駅にはトイレもありました。


挟石坂
【挟石坂の上から右へ】


【道の駅へ】

向かいにある外輪山周廻歩道入口から少し上がると、十二丁園地という小さな展望地。


外輪山へ
【道路横断して、向かいの外輪山コースへ】


【十二丁園地から見る芦ノ湖と駒ヶ岳】

樹林帯をクネクネ曲がりながら上下すると、やがてハコネダケの道になり外輪山に出ました。



【山間を下ったり登ったり】


【防火帯の外輪山尾根に出て、振り返る】

ここからは気持ちのいい防火帯の尾根道で、海の平では正面に富士山が見え、
しばらくは富士山をながめながらの防火帯でしたが、後半は樹林帯のクネクネ道です。


外輪山防火帯
【海の平付近から見る富士山】


【樹林や灌木帯】

ようやく茶店が見えてきました。右の山腹に歩道は続いていますが、ちょっと展望台へ。
笹原を上がるとパノラマ台で、愛鷹山塊や富士山が良く見え、駿河湾は逆光の中でした。


山伏茶屋
【山伏茶屋 パノラマ台へ寄ってみます】


【富士山の眺めがいいパノラマ台 (拡大)】

パノラマ台から戻り、うす暗い山腹道を進むと、5分ほど先に山伏峠の道標が立っていました。


山伏峠
【ここが「山伏峠」???】


【けっこう長い山腹道 大岩に絡む根】

樹間から芦ノ湖を見ながら、笹の刈り払い道や灌木の尾根など変化のある道を進んで行きます。



【笹の階段】

三国山へ
【灌木尾根道】

三国山が近づくとブナ大木が多くなり、どれも枝をのびのびと大きく広げて気持ち良さそう。



【ブナ大木が多くなってきた】

ブナ大木
【ベンチもあるブナ大木の道】

三国山山頂に到着。木々に囲まれ展望はありませんが、小広い平坦地でベンチもあります。
武骨なブナ大木の中に、お肌すべすべのヒメシャラ大木もいて、丹沢の山を思い出しました。


三国山山頂
【三国山山頂 】


【ヒメシャラ大木】

どのブナも枝張りが大きく、モシャモシャに広がる迫力ブナもいて、見上げるだけで楽しい。


ブナ大木
【ブナ大木が続く下り】

ブナ大木
【モシャモシャの仁王さま (拡大)】

植林や笹道や灌木道を抜けて湖尻峠に出ました。少し先の右側に湖畔への道が下りています。



【株立ちの木々はアブラチャン?】

湖尻峠
【湖尻峠 すぐ先から右下へ】

現代風の石畳の植林を下ると、芦ノ湖湖畔の道路です。



【石畳もある植林】

湖尻峠入口
【湖尻峠入口を振り返る】

しばらく林道を進み、途中から湖岸を歩いて、水門からキャンプ村を通って桃源台へ。
桃源台は観光地なのでバス便も多く、小田原駅行きバスが10分毎に出ていて便利です。
(但し、紅葉時期は大渋滞になるので要注意)



【芦ノ湖 湖岸】

湖尻水門
【湖尻水門】


箱根外輪山はずっと富士山を眺めながらの稜線歩きかと思っていましたが、けっこう樹林帯も多く富士山ばかりという訳にはいきませんでした。ハコネダケ、笹原、植林、灌木帯、ブナ林と変化に富んだ丘陵道という風情でしたが、三国山はさすがに標高があるので、ここだけ山の風情でした。ブナ大木が多かったのはちょっと意外でしたが、三国山のおかげで山を歩いた気分になれました。




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