天狗岳

てんぐだけ(2646m)

紅葉にはまだ早いので、原生林に包まれたしらびそ小屋でゆったり過ごし、翌日は天狗岳へ。
初めての白砂新道と西尾根。大岩の急下りから、静かな苔の森を渋ノ湯へ抜けました。


2019.9.19-20
(木・金)
 みどり池
 入口
しらびそ
小屋
本沢
鉱泉
稜線東天狗西天狗第2
展望台
第1
展望台
唐沢
分岐
唐沢
鉱泉
八方台
分岐
渋ノ湯
晴れ  12:05着
 12:05発
13:50泊
07:05発
08:10
08:20
09:40
09:45
10:05
10:25
10:40
11:05
11:35
11:40
12:0012:3013:10
13:30
13:50
14:05
14:35着
14:55発


松原湖駅で下車したのは私と単独中高年女性。しらびそ小屋泊とのことで同じバス停へ向かいます。
駅前の細い坂道を上がると、交差点向かいに町営バス松原湖入口BSがありました。(11:34発)
八峰の湯など経由して行くので、先に稲子湯の上のみどり池入口に停まり便利です。(600円)

みどり池入口には駐車場もあり、ゲートを抜けてカラマツ林や林道を横断しながら進んで行くと、
屏風橋からの登山道は台風の影響で変更になり、途中からは未舗装林道になっていました。

みどり池入口
【みどり池入口BSからゲートへ】

【コース変更 左へ】

長めの未舗装林道を上がって行くと、ようやく登山道っぽくなって、こまどり沢に着きました。
以前の登山道にはロープが張られています。切株ベンチで休憩して、苔むす急な登山道へ。

こまどり沢
【こまどり沢】

【苔の道】

緩やかになり、テント場を過ぎると懐かしいみどり池としらびそ小屋が見えてきました。
小屋は息子さんの代になっていましたが、室内の佇まいもかりんとうと笹茶でのもてなしも昔のまま。

みどり池
【みどり池】
しらびそ小屋
【しらびそ小屋】

夕食まで時間がたっぷりあるので、バスで一緒だった方と以前にも歩いた周辺を散策。


【美しい苔】

【天狗岳】

時が止まったような池の畔。今日は単独ばかり5人で、それぞれが静かなひとときを過ごしています。

みどり池 天狗岳
【みどり池 天狗岳】
しらびそ小屋
【森の山小屋  それぞれに】

小屋の窓からの景色も昔と変わらず、夕食でのおしゃべりもとても楽しいひとときでした。
ここの屋根裏がお気に入りでしたが今は使われておらず、スタッフ専用になっているとのこと。
登山客は新館で、夜は真っ暗な森の上に星が瞬いていました。明日は晴れそうで、嬉しい♪

しらびそ小屋
【変わらない窓の景色】
しらびそ小屋
【温かな雰囲気の夕食】

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆  20日  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


うっすらと雲が広がっていますが、朝日を浴びた天狗岳が赤く染まってきました。
今日の晴天に感謝。朝食前の窓辺、外にはゴジュウカラも朝ごはんにやってきました。

朝の天狗岳
【朝の天狗岳 (拡大)】
ゴジュウカラ
【ゴジュウカラ (拡大)】

気温は6℃。皆さんそれぞれにスタート。   私は白砂新道を歩いてみたいと思います。

中山峠分岐
【中山峠分岐】
クリンソウ自生地
【途中のクリンソウ自生地】

緩やかなアップダウンで、シラビソ林の小さな尾根を回り込み、本沢鉱泉へ。


【尾根を回り込む】
本沢鉱泉
【本沢鉱泉】

すぐ先の白砂新道分岐から右へ入り、細道を登って行きますが、けっこう急登。
一旦緩やかになり、そろそろ稜線かなと思っても、まだまだ先があり、疲れる。


【白砂新道へ】
白砂新道
【樹林の急登】

ダケカンバ帯からトラバースになると稲子岳の絶壁が見えてきました。雲海がきれい。
森の中に小さく見えている、しらびそ小屋の屋根。すぐ後ろまで雲が迫って来ています。

白砂新道
【ガレのトラバース】

【稲子岳 下にしらびそ小屋 (拡大)】

ようやく稜線に到着して、ホッと一息。もうすぐもうすぐと、休むタイミングを逸して疲れたけれど、
青空には気持ち良さそうな雲がスイスイ浮かび、中央アルプスがよく見えて、テンションアップ。


【中央アルプス 御嶽山 (拡大)】
天狗岳へ
【天狗岳へ】

山頂直下の網目橋を渡ると東天狗山頂で、八ヶ岳主峰の右に南アルプスがすっきり見えています。


【西天狗  東天狗】

【八ヶ岳主峰  南アルプス (拡大)】

雲はあるものの遠望は利き、北アルプスも乗鞍岳から白馬方面までよく見渡せていて、嬉しい~♪

天狗岳
【西天狗の左に中央アルプス (拡大)】
天狗岳
【北アルプス (拡大)】

蓼科山の右には北信五岳。更に右、雲の上に浮かんで見えるのは根子岳~浅間山でしょうか。
白く輝く雲海の上、更に右に目を移すと甲武信ヶ岳や金峰山の稜線が見えていました。

天狗岳
【蓼科山と白馬・北信五岳・浅間山 (拡大)】

【奥秩父の山々 (拡大)】

東天狗でゆっくり展望を楽しみ、西天狗へ。   こちらの眺めも良く、簡単お昼にしました。

東天狗
【西天狗から見た東天狗 (拡大)】
西天狗
【西天狗からの眺め (拡大)】

下山も初めての西尾根へ。始めは大岩ゴツゴツの急下りで、転がり落ちないよう慎重に下ります。
緩やかになり、樹林帯を下ると第二展望台でした。ここまでで30分かかってしまい、ちょっと焦る。

西尾根へ
【西尾根へ 大岩下り】
第二展望台
【第二展望台】

更に樹林帯を下り第一展望台に到着。山頂からCT40分のところ50分かかり、バス大丈夫かな・・・


【樹林の下り】
第一展望台
【第一展望台】

焦って怪我しないよう下ると唐沢鉱泉分岐には30分で着いたので、バスもギリギリではなさそう。


【樹林の下り】
唐沢鉱泉分岐
【唐沢鉱泉分岐 右へ】

唐沢鉱泉への道になると苔の森。気持ちのいい道で楽しく下り、小さな橋を渡れば唐沢鉱泉でした。
唐沢鉱泉にはバス便がないので尾根を越えて渋ノ湯へ下りなくてはいけないけれど、残りお昼タイム。


【苔の道】
唐沢鉱泉
【唐沢鉱泉 左に渋ノ湯入口】

渋ノ湯への登山道入口は建物左の駐車場にありました。緩やかな折り返し道で上がって行きます。
八方台分岐までは樹林帯といった雰囲気でしたが、渋ノ湯への道になると苔の美しい道になりました。

八方台分岐
【八方台分岐】
苔の道
【美しい苔の道】

時間に余裕が出来たし、急いで歩いてはもったいない。人が通る気配もないので分岐近くで時間調整。

苔道
【楽しい苔道】

【苔の森に浸るひととき】

更に下り車道を右へ上がれば渋ノ湯。上空には秋の雲が帯のように浮かんでいました。
渋ノ湯BSには、松原湖駅からバスも山小屋も同じだった単独の方もバスを待っていて、
お住まいも我が家の隣町だったので、ずっとお話しながらの楽しい帰り道となりました。


【車道が見えてきた】

【秋雲浮かぶ渋ノ湯】


10年ぶりのしらびそ小屋は以前と変わらない静かな佇まいでした。また季節を変えて泊まりたい山小屋です。爽やかな空気に変わっていたので天狗岳も気持ち良く、素晴らしい展望に感謝でした。白砂新道は誰にも会わず歩く人も少ない雰囲気でしたが、西尾根は車の人がけっこう登ってきていました。所々で展望も開けるので楽しい道だと思います。


コース参照:2006年9月 天狗岳    2008年2月 冬のみどり池




前回:御岳山     HOME     山域別     次回:三ツ石山